カスタム・グラフの作成

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概説

カスタム・グラフを使用すると、分析データ・ストア内の収集した分析データを、MobileFirst Analytics Consoleでデフォルトでは使用できないグラフで視覚化できます。 この視覚化フィーチャーは、ビジネスに不可欠なデータを分析するためのパワフルな手段です。

使用可能なカスタム・グラフ・タイプ: 「アプリケーション・セッション」「ネットワーク・トランザクション」「プッシュ通知」「クライアント・ログ」「サーバー・ログ」「カスタム・データ」

ジャンプ先

カスタム・グラフの作成

MobileFirst Analytics Consoleの「ダッシュボード」パネルから、カスタム・グラフ作成ビルダーで以下の 4 つの主な段階で設定を行っていきます。

1. 「一般設定」

「カスタム・グラフ」タブで「グラフの作成」ボタンをクリックします。

「一般設定」タブで、「グラフ・タイトル」、「イベント・タイプ」、および「グラフ・タイプ」を選択します。
「イベント・タイプ」と「グラフ・タイプ」を選択すると、「グラフの定義」タブが表示されます。

2. 「グラフの定義」タブ

「グラフの定義」タブを使用して、以前に選択したグラフ・タイプのグラフを定義します。 グラフを定義したら、グラフのフィルターとグラフのプロパティーを設定できます。

3. 「グラフのフィルター」タブ

「グラフのフィルター」は、カスタム・グラフを細かく調整するために使用します。 グラフには、複数のフィルターを定義できます。
例えば、特定アプリケーションの平均アプリケーション・セッション所要時間を表示したい場合は、以下のオプションを指定できます。

  1. 「プロパティー」「アプリケーション名」を選択します。
  2. 「演算子」には「等しい」を選択します。
  3. 「値」にアプリケーションの名前を選択します。
  4. 「フィルターの追加」をクリックします。

グラフのフィルターの表にアプリケーション名のフィルターが追加されます。

4. 「グラフのプロパティー」

「表」「棒グラフ」、および「折れ線グラフ」のグラフ・タイプについて、グラフのプロパティーがあります。 グラフのプロパティーは、データの表示方法を向上させて効果的に視覚化することが目的です。

「表」グラフを作成した場合は、グラフのプロパティーを設定して、表ページ・サイズ、ソート基準フィールド、フィールドのソート順序を定義できます。

「棒グラフ」または「折れ線グラフ」 のグラフを作成した場合は、グラフのプロパティーを設定して、しきい値の線にラベル付けし、グラフをモニターする際の参照フレームを追加することができます。

カスタム・グラフの作成

グラフ・タイプ

棒グラフ

棒グラフは、X 軸上で数値データを視覚化できます。 棒グラフを定義する場合、まず、「X 軸」の値を選択してください。 次の可能な値から選択できます。

  • タイムライン (Timeline) - データをトレンドで表示する場合 (例えば、経時的な平均アプリケーション・セッション所要時間など)、「X 軸」に「タイムライン (Timeline)」を選択します。
  • プロパティー - 特定プロパティーのカウント明細を表示したい場合は、「プロパティー」を選択します。 「X 軸」に「プロパティー」を選択すると、「Y 軸」に「合計」が暗黙的に選択されます。 例えば、「X 軸」に「プロパティー」を選択し、「プロパティー」に「アプリケーション名」を選択すると、指定したイベント・タイプのカウントが、アプリケーション名ごとの内訳で示されます。

「X 軸」の値を定義したら、「Y 軸」の値を定義できます。 「X 軸」に「タイムライン (Timeline)」を選択した場合、「Y 軸」に以下の可能な値を選択できます。

  • 平均 - 指定されたイベント・タイプでの数値プロパティーの平均。
  • 合計 - 指定されたイベント・タイプでのプロパティーの合計カウント。
  • 固有 - 指定されたイベント・タイプでのプロパティーの固有カウント。

グラフの軸を定義したら、「プロパティー」の値を選択してください。

折れ線グラフ

折れ線グラフにより、経時的に特定のメトリックを視覚化できます。 このグラフ・タイプは、経時的なトレンドに関してデータを視覚化する場合に役立ちます。 折れ線グラフの作成時にまず定義する値は「測定 (Measure)」で、これには以下の値が可能です。

  • 平均 - 指定されたイベント・タイプでの数値プロパティーの平均。
  • 合計 - 指定されたイベント・タイプでのプロパティーの合計カウント。
  • 固有 - 指定されたイベント・タイプでのプロパティーの固有カウント。

測定を定義したら、「プロパティー」の値を選択してください。

フローチャート

フローチャートにより、プロパティー間のフローの明細を視覚化できます。 フローチャートには、以下のプロパティーを設定する必要があります。

  • ソース - ダイアグラム内のソース・ノードの値。
  • 宛先 - ダイアグラム内の宛先ノードの値。
  • プロパティー - ソース・ノードまたは宛先ノードのプロパティー値。

フローチャートでは、さまざまなソースから宛先へのフロー (その逆も同様) の密度明細を表示できます。 例えば、あるアプリケーションに関するログ重大度の明細を表示する場合は、以下の値を定義できます。

  • 「ソース」に「アプリケーション名」を選択します。
  • 「宛先」に「ログ・レベル」を選択します。
  • 「プロパティー」にアプリケーションの名前を選択します。

メトリック・グループ

メトリック・グループでは、平均値、合計カウント、または固有カウントとして測定された 1 つのメトリックを視覚化できます。 メトリック・グループを定義するには、「測定 (Measure)」に可能な値の 1 つを定義する必要があります。

  • 平均 - 指定されたイベント・タイプでの数値プロパティーの平均。
  • 合計 - 指定されたイベント・タイプでのプロパティーの合計カウント。
  • 固有 - 指定されたイベント・タイプでのプロパティーの固有カウント。

測定を定義したら、「プロパティー」の値を選択してください。 このメトリックが、メトリック・グループに表示されます。

円グラフ

円グラフでは、特定プロパティーの値のカウント明細を視覚化できます。 例えば、異常終了の明細を表示するには、以下の値を定義します。

  • 「イベント・タイプ」に「アプリケーション・セッション (App Session)」を選択します。
  • 「グラフ・タイプ」に「円グラフ」を選択します。
  • 「プロパティー」に「終了者 (Closed By)」を選択します。

生成される円グラフには、異常終了したアプリケーション・セッションと対照して、ユーザーが終了したアプリケーション・セッションの明細が表示されます。

生データを表示する場合には、表が便利です。 表を構築するには、表示する生データの列を追加するだけです。
特定のイベント・タイプにすべてのプロパティーが必要とは限らないため、表には NULL 値が出現する可能性があります。 これらの行が表に出現しないようにするには、「グラフのフィルター」タブで特定プロパティーに「存在する」のフィルターを追加します。

クライアント・ログのカスタム・グラフの作成

プラットフォームの Logger API で送信されたログ情報が入ったクライアント・ログのカスタム・グラフを作成できます。
ログ情報には、デバイスに関するコンテキスト情報 (環境、アプリケーション名、アプリケーション・バージョンなど) も含まれます。

注: カスタム・グラフのデータを設定するには、カスタム・イベントをログに記録する必要があります。 クライアント・アプリケーションからのカスタム・イベントの送信については、『カスタム・データのキャプチャー』を参照してください。

  1. クライアント・アプリケーションから、キャプチャーしたログをサーバーに送信することで、データを設定します。 『キャプチャーされたログの送信』を参照してください。
  2. MobileFirst Analytics Consoleで、「カスタム・グラフ」タブをクリックし、以下でグラフの作成を続行します。
    • グラフのタイトル: アプリケーションおよびログ・レベル
    • イベント・タイプ: クライアント・ログ
    • グラフ・タイプ: フローチャート
  3. 「グラフの定義」タブをクリックし、以下の値を入力します。
    • ソース: アプリケーション名
    • 宛先: ログ・レベル
    • プロパティー: 対象のアプリケーション名
  4. 「保存」ボタンをクリックします。

カスタム・グラフ・データのエクスポート

カスタム・グラフに表示されたデータをダウンロードできます。

これらのアイコンを使用したカスタム・グラフのデータのエクスポート

  • URL によるエクスポート (Export with URL) - チェーン・リンクの形のアイコン
  • グラフのダウンロード (Download Chart) - 下矢印の形のアイコン
  • グラフの編集 (Edit Chart) - 鉛筆の形のアイコン
  • グラフの削除 (Delete Chart) - ごみ箱の形のアイコン

「グラフのダウンロード (Download Chart)」アイコンをクリックして、Analytics Console から JSON フォーマットのファイルをダウンロードします。
「URL によるエクスポート (Export with URL)」アイコンをクリックして、HTTP クライアントから呼び出すための Analytics Console からのエクスポート・リンクを生成します。 指定された時間間隔でエクスポート・プロセスを自動化するスクリプトを作成する場合に、このオプションが便利です。

カスタム・グラフ定義のエクスポートおよびインポート

Analytics Console 内のカスタム・グラフ定義は、エクスポートおよびインポートが可能です。 テスト環境から実動デプロイメントに移行する場合に、新しいクラスター用のカスタム・グラフを再作成するのではなく、カスタム・グラフ定義をエクスポートすることで、時間を節約できます。

  1. Analytics Consoleのダッシュボードで「カスタム・グラフ」タブをクリックします。
  2. 「グラフのエクスポート (Export Charts)」をクリックして、グラフ定義が入った JSON ファイルをダウンロードします。
  3. 場所を選択して JSON ファイルを保存します。
  4. 「グラフのインポート (Import Charts)」をクリックして JSON ファイルをインポートします。 既に存在するカスタム・グラフ定義をインポートすると、重複した定義が生成されます。これにより、Analytics Console に、重複したカスタム・グラフが表示されることになります。
Inclusive terminology note: The Mobile First Platform team is making changes to support the IBM® initiative to replace racially biased and other discriminatory language in our code and content with more inclusive language. While IBM values the use of inclusive language, terms that are outside of IBM's direct influence are sometimes required for the sake of maintaining user understanding. As other industry leaders join IBM in embracing the use of inclusive language, IBM will continue to update the documentation to reflect those changes.
Last modified on February 26, 2020