Eclipse での MobileFirst CLI の使用

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概説

Cordova CLI を使用することで Cordova アプリケーションを作成および管理できます。 THyM プラグインをすると、Eclipse IDE でも同じことが行えます。

THyM は、Eclipse 内での Cordova プロジェクトのインポートおよび管理のサポートを提供します。 新規 Cordova プロジェクトを作成できるほか、既存の Cordova プロジェクトをインポートできます。 また、このプラグインを通じて、プロジェクトに Cordova プラグインをインストールすることもできます。

THyM について詳しくは、公式 Web サイトを参照してください。

Eclipse 向け MobileFirst Studio プラグインは、Eclipse IDE にさまざまな MobileFirst コマンドを公開します。 具体的には、Open Server Console、Preview App、Register App、Encrypt App、Pull App、Push App、Update App といったコマンドが提供されます。

このチュートリアルでは、THyM プラグインおよび MobileFirst Eclipse プラグインのインストールについて、順を追って説明します。

前提条件:

  • MobileFirst Server をローカルで稼働させるか、またはリモートで稼働する MobileFirst Server がある。
  • MobileFirst CLI が開発者のワークステーションにインストールされている。

ジャンプ先:

MobileFirst Studio プラグインのインストール

  1. Eclipse 内で、「ヘルプ」→「Eclipse マーケットプレイス…」をクリックします。
  2. 「検索」フィールドで「MobileFirst」を検索して、「実行」をクリックします。
  3. 「インストール」をクリックします。

    MobileFirst Studio インストール時のイメージ

  4. インストール・プロセスを完了します。
  5. Eclipse を再始動してインストールを有効にします。

THyM プラグインのインストール

注: THyM を実行するには、Eclipse Mars 以降を稼働させる必要があります。

  1. Eclipse 内で、「ヘルプ」→「Eclipse マーケットプレイス…」をクリックします。
  2. 「検索」フィールドで「thym」を検索して、「実行」をクリックします。
  3. Eclipse Thym に対応する「インストール」をクリックします。

    THyM インストール時のイメージ

  4. インストール・プロセスを完了します。
  5. Eclipse を再始動してインストールを有効にします。

Cordova プロジェクトの作成

このセクションでは、THyM を使用して新規 Cordova プロジェクトを作成する方法を説明します。

  1. Eclipse 内で、「ファイル」→「新規」→「その他…」をクリックします。
  2. 「Cordova」を検索してオプションを絞り込み、「Mobile」ディレクトリー内の「Hybrid Mobile (Cordova) Application Project」を選択して、「次へ」をクリックします。

    新規 Cordova ウィザードのイメージ

  3. プロジェクトに名前を付け、「次へ (Next)」をクリックします。

    新規 Cordova 命名のイメージ

  4. プロジェクト用に必要なプラットフォームを追加し、「完了」をクリックします。

: 作成後に追加のプラットフォームが必要になった場合は、プラットフォームの追加を参照してください。

既存の Cordova プロジェクトのインポート

このセクションでは、既に Cordova CLI を使用して作成済みの既存の Cordova プロジェクトをインポートする方法を説明します。

  1. Eclipse 内で、「ファイル」→「インポート…」をクリックします。
  2. Mobile ディレクトリー内の「Import Cordova Project」を選択して、「次へ」>をクリックします。
  3. 「参照…」をクリックし、既存の Cordova プロジェクトのルート・ディレクトリーを選択します。
  4. 「プロジェクト」セクションでプロジェクトにチェックが付いていることを確認し、「完了」をクリックします。 Cordova プロジェクトをインポートしているイメージ

いかなるプラットフォームも持たないプロジェクトをインポートすると、次のエラーが表示されます。このエラーの解決方法については、 プラットフォームの追加セクションを参照してください。 プラットフォームがないというエラーのイメージ

: インポート後に追加のプラットフォームが必要になった場合は、プラットフォームの追加を参照してください。

Cordova プロジェクトへの MobileFirst SDK の追加

Eclipse に THyM をインストールMobileFirst CLI プラグインをインストールした後、Cordova プロジェクトを作成、または Cordova プロジェクトをインポートしたら、以下の手順に従って Cordova プラグイン経由で MobileFirst SDK をインストールできます。

  1. プロジェクト・エクスプローラーで、plugins ディレクトリーを右クリックし、「Install Cordova Plug-in」を選択します。
  2. 表示されたダイアログ・ボックスの「Registry」タブで「mfp」を検索し、「cordova-plugin-mfp」を選択して、「完了」をクリックします。

    新規 Cordova プラグインのインストール時のイメージ

MobileFirst コマンド

Mobile Foundation ショートカットにアクセスするには、プロジェクトのルート・ディレクトリーを右クリックして「IBM MobileFirst Foundation」に移動します。

ここでは、以下のコマンドから選択できます。

メニュー・オプション アクション MobileFirst コマンド・ライン・インターフェースで同等のコマンド
サーバー・コンソールを開く サーバー定義が存在する場合は、コンソールを開くと、指定したサーバーのアクションを表示できます。 mfpdev server console
アプリケーションのプレビュー ブラウザーのプレビュー・モードでアプリケーションを開きます。 ブラウザーのプレビュー・モードでアプリケーションを開きます。
アプリケーションの登録 サーバー定義で指定されているサーバーにアプリケーションを登録します。 mfpdev app register
アプリケーションの暗号化 アプリケーションに Web リソース暗号化ツールを実行します。 mfpdev app webencrypt
アプリケーションのプル サーバー定義で指定されているサーバーから既存のアプリケーション構成を取得します。 mfpdev app pull
アプリケーションのプッシュ 別のアプリケーションで再使用できるように、ビルド定義に指定されているサーバーに、現在のアプリケーションのアプリケーション構成を送信します。 mfpdev app push
更新されたアプリケーション www フォルダーの内容を .zip ファイルにパッケージし、サーバー上のバージョンをこのパッケージで置き換えます。 mfpdev app webupdate

ヒント

Eclipse 内の、外部 IDE を開くためのコンテキスト・メニュー

外部 IDE 関連

外部 IDE (Android Studio や Xcode) を使用してデバイスのテストやデバイスへのデプロイを行う必要がある場合、これらをコンテキスト・メニューを使用して行うことができます。

: プロジェクトを手動で Android Studio にインポートして Gradle 構成をセットアップしてから、Eclipse から起動してください。 そうしないと、不要な手順やエラーが発生する可能性があります。 Android Studio のインポートで、「Import project (Eclipse, ADT, Gradle, etc.)」を選択し、プロジェクトに移動して、platforms ディレクトリー内にある android ディレクトリーを選択します。

Eclipse のプロジェクト・エクスプローラーで目的のプラットフォームを右クリックし (つまり platforms ディレクトリーの android または ios)、コンテキスト・メニューの「実行」にカーソルを置き、適切な外部 IDE を選択します。

プラットフォームの追加

追加のプラットフォームは、単純なプロセスであり、THyM プラグインで直感的になることはありません。 この同じタスクを実行するには、次の 2 とおりの方法があります。

  1. プロパティーを使用する方法
    1. プロジェクトを右クリックして、コンテキスト・メニューから「プロパティー」を選択します。
    2. 表示されたダイアログで、左側のメニューから「Hybrid Mobile Engine」を選択します。
    3. このペインで、目的のプラットフォームを選択またはダウンロードできます。
  2. ターミナルを使用する方法
    1. プロジェクトを右クリックして「表示」にカーソルを置き、コンテキスト・メニューから「ターミナル」を選択します。
    2. これで Eclipse の「コンソール」の横にタブが追加されるはずです。
    3. ここで、Cordova CLI コマンドを使用してプラットフォームを手動で追加できるようになります。
      • cordova platform ls を実行すると、インストールされて使用可能になっているプラットフォームがリストされます。
      • cordova platform add <platform> (ここで、** は目的のプラットフォーム) を実行すると、指定したプラットフォームがプロジェクトに追加されます。
      • Cordova プラットフォーム固有のコマンドについて詳しくは、Cordova プラットフォーム・コマンド資料を参照してください。

デバッグ・モード

デバッグ・モードを使用可能にすると、アプリケーションをブラウザーでプレビューしながら、デバッグ・レベルのログを Eclipse コンソールで確認できます。 デバッグ・モードを使用可能にするには、次のようにします。

  1. Eclipse の「設定」を開きます。
  2. 「MobileFirst Studio Plugins」を選択して、このプラグインの設定ページを表示します。
  3. 「デバッグ・モードを使用可能にする」チェック・ボックスが選択されていることを確認した後、「適用」→「OK」をクリックします。

ライブ・アップデート

アプリケーションをプレビューしながら、ライブ・アップデートを使用できます。 アップデートを実行して変更を保存すると、プレビューで変更の内容が自動リフレッシュされることを確認できます。

MobileFirst Server の Eclipse への統合

MobileFirst Developer Kit を使用すると、MobileFirst Server を Eclipse で実行し、上記機能を結合することで、より統合された開発環境を形成することができます。

デモ・ビデオ

Inclusive terminology note: The Mobile First Platform team is making changes to support the IBM® initiative to replace racially biased and other discriminatory language in our code and content with more inclusive language. While IBM values the use of inclusive language, terms that are outside of IBM's direct influence are sometimes required for the sake of maintaining user understanding. As other industry leaders join IBM in embracing the use of inclusive language, IBM will continue to update the documentation to reflect those changes.
Last modified on February 28, 2020