iOS アプリケーションでのチャレンジ・ハンドラーの実装

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概説

保護リソースへのアクセスを試みると、クライアントにはサーバー (セキュリティー検査) から、クライアントが対処する必要がある 1 つ以上のチャレンジを含んだリストが返信されます。
このリストは、JSON オブジェクトとして届けられ、セキュリティー検査名とともにオプションで追加データの JSON がリストされています。

{
  "challenges": {
"SomeSecurityCheck1":null,
    "SomeSecurityCheck2":{
      "some property": "some value"
    }
  }
}

その後、クライアントは、セキュリティー検査ごとにチャレンジ・ハンドラーを登録しなければなりません。
チャレンジ・ハンドラーによって、そのセキュリティー検査特定のクライアント・サイドの動作が定義されます。

チャレンジ・ハンドラーの作成

チャレンジ・ハンドラーは、MobileFirst Server によって送信されるチャレンジを処理するクラスです。例えば、ログイン画面を表示したり、資格情報を収集したり、それらを元のセキュリティー検査に送信したりします。

この例の場合、セキュリティー検査は PinCodeAttempts であり、これは CredentialsValidationSecurityCheck の実装で定義したものです。このセキュリティー検査によって送信されるチャレンジには、ログインを試行できる残りの回数 (remainingAttempts) と、オプションで errorMsg が含まれます。

SecurityCheckChallengeHandler を継承する Swift クラスを作成します。

class PinCodeChallengeHandler : SecurityCheckChallengeHandler {

}

チャレンジの処理

SecurityCheckChallengeHandler プロトコルが求める最小要件は、handleChallenge メソッドを実装することです。このメソッドは、ユーザーに対して資格情報を求めるプロンプトを出します。handleChallenge メソッドは、チャレンジ JSONDictionary として受け取ります。

この例では、PIN コードの入力をユーザーに要求するアラートが出されます。

override func handleChallenge(challenge: [NSObject : AnyObject]!) {
    NSLog("%@",challenge)
    var errorMsg : String
    if challenge["errorMsg"] is NSNull {
        errorMsg = "This data requires a PIN code."
    }
    else{
        errorMsg = challenge["errorMsg"] as! String
    }
    let remainingAttempts = challenge["remainingAttempts"] as! Int

    showPopup(errorMsg,remainingAttempts: remainingAttempts)
}

showPopup の実装がサンプル・アプリケーションに組み込まれています。

資格情報が正しくない場合、フレームワークによって再度 handleChallenge が呼び出されます。

チャレンジ応答の送信

UI から資格情報が収集された後は、WLChallengeHandlersubmitChallengeAnswer(answer: [NSObject : AnyObject]!) メソッドを使用して、セキュリティー検査に応答を返信します。この例の場合、PinCodeAttempts は、提供された PIN コードを含んでいる pin というプロパティーを必要とします。

self.submitChallengeAnswer(["pin": pinTextField.text!])

チャレンジのキャンセル

UI で「キャンセル」ボタンがクリックされたときなど、フレームワークに対して、このチャレンジを完全に破棄するように指示する必要が生じる場合があります。

これを実現するには、以下を呼び出します。

self.cancel()

失敗の処理

一部のシナリオでは、失敗がトリガーされる可能性があります (例えば、最大試行回数に達したときなど)。これらを処理するには、SecurityCheckChallengeHandlerhandleFailure メソッドを実装します。 パラメーターとして渡される Dictionary の構造は、失敗の性質に大きく依存します。

override func handleFailure(failure: [NSObject : AnyObject]!) {
    if let errorMsg = failure["failure"] as? String {
        showError(errorMsg)
    }
    else{
        showError("Unknown error")
    }
}

showError の実装がサンプル・アプリケーションに組み込まれています。

成功の処理

一般的に、成功の場合は、アプリケーションの残りの処理を続行できるように、フレームワークによって自動的に処理されます。

オプションで、SecurityCheckChallengeHandlerhandleSuccess(success: [NSObject : AnyObject]!) メソッドを実装すると、フレームワークがチャレンジ・ハンドラー・フローを閉じる前に、何かの処理を行うようにできます。この場合も、success Dictionary のコンテンツおよび構造は、セキュリティー検査が送信する内容に依存します。

PinCodeAttemptsSwift サンプル・アプリケーションの場合、success に追加のデータは含まれないため、handleSuccess は実装されていません。

チャレンジ・ハンドラーの登録

チャレンジ・ハンドラーが正しいチャレンジを listen するためには、フレームワークに対して、チャレンジ・ハンドラーと特定のセキュリティー検査名を関連付けるように指示する必要があります。

そのためには、以下のようにセキュリティー検査を指定してチャレンジ・ハンドラーを初期設定します。

var someChallengeHandler = SomeChallengeHandler(securityCheck: "securityCheckName")

次に、チャレンジ・ハンドラー・インスタンスを登録する必要があります。

WLClient.sharedInstance().registerChallengeHandler(someChallengeHandler)

以下は、1 行にまとめた例です。

WLClient.sharedInstance().registerChallengeHandler(PinCodeChallengeHandler(securityCheck: "PinCodeAttempts"))

注: チャレンジ・ハンドラーの登録は、アプリケーション・ライフサイクル全体の中で 1 回のみ実行します。iOS AppDelegate クラスを使用してこれを行うことをお勧めします。

サンプル・アプリケーション

サンプルの PinCodeSwift は、WLResourceRequest を使用して銀行の残高を照会する iOS Swift アプリケーションです。
このメソッドは、PIN コードと、最大 3 回までの試行によって保護されています。

ここをクリック して SecurityAdapters Maven プロジェクトをダウンロードします。
ここをクリック して iOS Swift ネイティブ・プロジェクトをダウンロードします。

サンプルの使用法

サンプルの README.md ファイルの指示に従ってください。

サンプル・アプリケーション

Last modified on April 25, 2017