IBM Cloud Private 上での MobileFirst Application Center のセットアップ

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概説

IBM MobileFirst Application Center は、エンタープライズ・アプリケーション・ストアとして使用でき、組織内のいろいろなチーム・メンバー間で情報を共有する手段となります。Application Center の概念は、Apple の公開 App Store や Android の Play Store に似ていますが、組織内でのプライベート使用のみをターゲットとしている点が異なります。Application Center を使用することで、同じ組織内のユーザーは、モバイル・アプリケーションのリポジトリーとして機能する単一の場所からモバイル・デバイスにアプリケーションをダウンロードできます。MobileFirst Application Center について詳しくは、MobileFirst Application Center の資料を参照してください。

ジャンプ先:

前提条件

IBM Cloud Private アカウントを取得し、IBM Cloud Private の資料に従って Kubernetes クラスターをセットアップしておく必要があります。

IBM Cloud Private に MobileFirst Application Center チャートをインストールし、構成するために、事前構成されたデータベースが必要です。MobileFirst Application Center Helm チャートを構成するには、データベース情報を指定する必要があります。MobileFirst Application Center に必要な表がこのデータベース内に作成されます。

サポートされるデータベース: DB2。

コンテナーおよびイメージを管理するために、IBM Cloud Private セットアップの一環として、以下のツールをホスト・マシンにインストールする必要があります。

  • Docker
  • IBM Cloud CLI (bx)
  • IBM Cloud Private (ICP) Plugin for IBM Cloud CLI (bx pr)
  • Kubernetes CLI (kubectl)
  • Helm (helm)

IBM MobileFirst Application Center パスポート・アドバンテージ・アーカイブのダウンロード

MobileFirst Application Center のパスポート・アドバンテージ・アーカイブ (PPA) は、ここから入手できます。Mobile Foundation の PPA アーカイブには、以下の Mobile Foundation コンポーネントの Docker イメージと Helm チャートが含まれます。

  • MobileFirst Server
  • MobileFirst Analytics
  • MobileFirst Application Center

MobileFirst Application Center の暫定修正は、IBM Fix Central から入手できます。

IBM Cloud Private での IBM MobileFirst Application Center PPA アーカイブのロード

Mobile Foundation の PPA アーカイブをロードする前に、Docker をセットアップする必要があります。こちらの説明を参照してください。

以下のステップに従って、PPA アーカイブを IBM Cloud Private クラスターにロードします。

  1. IBM Cloud ICP Plugin (bx pr) を使用してクラスターにログインします。

    IBM Cloud Private の資料で、CLI コマンド解説書を参照してください。

    以下に例を示します。

     bx pr login -a https://<ip>:<port>
    

    オプションで、SSL 検証をスキップする場合は、上記のコマンドでフラグ --skip-ssl-validation を使用します。このオプションを使用すると、クラスター・エンドポイントの usernamepassword の入力を求めるプロンプトが出されます。ログインに成功したら、以下のステップに進んでください。

  2. 以下のコマンドを使用して、Mobile Foundation の PPA アーカイブをロードします。
     bx pr load-ppa-archive --archive <archive_name> [--clustername <cluster_name>] [--namespace <namespace>]
    

    Mobile Foundation の archive_name は、IBM パスポート・アドバンテージからダウンロードした PPA アーカイブの名前です。

    前のステップに従い、クラスター・エンドポイントを bx pr のデフォルトにした場合、--clustername は無視できます。

  3. PPA アーカイブをロードした後、リポジトリーを同期化します。これにより、Helm チャートがカタログ内に確実にリストされるようになります。これは、IBM Cloud Private 管理コンソールで行うことができます。
    • 「管理」>「リポジトリー」を選択します。
    • 「リポジトリーの同期化 (Synch Repositories)」をクリックします。
  4. これで、Docker イメージと Helm チャートを IBM Cloud Private 管理コンソールで表示できます。
    Docker イメージを表示するには、以下のようにします。
    • 「プラットフォーム」>「イメージ」を選択します。
    • Helm チャートが「カタログ」に表示されます。

上記のステップを完了すると、アップロードされたバージョンの Helm チャートが ICP カタログに表示されます。MobileFirst Application Center は、カタログ内に ibm-mfpf-appcenter-prod と表示されます。

MobileFirst Application Center の環境変数

以下の表に、IBM Cloud Private 上の MobileFirst Application Center で使用される環境変数を示します。

修飾子 パラメーター 定義 使用可能な値
arch   ワーカー・ノード・アーキテクチャー このチャートのデプロイ先となるワーカー・ノード・アーキテクチャー。現在、AMD64 プラットフォームのみがサポートされています。
image pullPolicy イメージ・プル・ポリシー デフォルトは IfNotPresent
  name Docker イメージ名 MobileFirst Application Center Docker イメージの名前。
  tag Docker イメージ・タグ Docker タグの説明を参照
mobileFirstAppCenterConsole ユーザー MobileFirst Application Center コンソールのユーザー名  
  password MobileFirst Application Center コンソールのパスワード  
existingDB2Details appCenterDB2Host Application Center データベースが構成される DB2 サーバーの IP アドレス  
  appCenterDB2Port セットアップされている DB2 データベースのポート  
  appCenterDB2Database 使用するデータベースの名前 データベースは事前に作成する必要があります。
  appCenterDB2Username DB2 データベースにアクセスするための DB2 ユーザー名 ユーザーには、表を作成するための権限と、スキーマがまだ存在しない場合、スキーマを作成するための権限が必要です。
  appCenterDB2Password 指定されたデータベースの DB2 パスワード  
  appCenterDB2Schema 作成する Application Center DB2 スキーマ  
  appCenterDB2ConnectionIsSSL DB2 接続タイプ データベース接続が httphttps のいずれであるかを指定します。デフォルト値は false (http) です。DB2 ポートも同じ接続モード用に構成されていることを確認してください。
keystores keystoresSecretName 鍵ストアとそのパスワードを設定した秘密を作成するステップを説明している、IBM Mobile Foundation Helm チャートのインストールおよび構成を参照してください。  
resources limits.cpu 許可される CPU の最大量 デフォルトは 1000m
詳しくは、ここを参照してください。
  limits.memory 許可されるメモリーの最大量 デフォルトは 1024Mi
詳しくは、ここを参照してください。
resources.requests requests.cpu 必要な CPU の最小量を記述します。指定されない場合、limits が指定されていれば、それがデフォルトになり、そうでなければ実装定義の値がデフォルトになります。 デフォルトは 1000m
  requests.memory 必要な最小メモリーを記述します。指定されない場合、メモリーは、limits が指定されていれば、それがデフォルトになり、そうでなければ実装定義の値がデフォルトになります。 デフォルトは 1024Mi

MobileFirst Application Center のインストールおよび構成

MobileFirst Application Center をインストールし、構成するには、以下のものが事前に必要になります。

  • [必須] 構成済みで使用可能な DB2 データベース。 MobileFirst Server Helm を構成するには、データベース情報が必要です。MobileFirst Server には、スキーマと表が必要であり、それらがこのデータベースに作成されます (存在しない場合)。

  • [オプション] 鍵ストアとトラストストアが設定された秘密。 独自の鍵ストアとトラストストアを設定した秘密を作成することにより、独自の鍵ストアとトラストストアをデプロイメントに提供できます。

    インストールの前に、以下のステップを実行してください。

    • keystore.jkskeystore-password.txttruststore.jkstruststore-password.txt を使用して秘密を作成し、秘密の名前を keystores.keystoresSecretName フィールドに指定します。

    • keystore.jks ファイルとそのパスワードを keystore-password.txt というファイル内に保持し、truststore.jks ファイルとそのパスワードを truststore-password.jks というファイル内に保持します。

    • コマンド・ラインに移動し、以下を実行します。
      kubectl create secret generic mfpf-cert-secret --from-file keystore-password.txt --from-file truststore-password.txt --from-file keystore.jks --from-file truststore.jks
      

      注: ファイルの名前は、前述したとおり、keystore.jkskeystore-password.txttruststore.jks、および truststore-password.txt でなければなりません。

    • 秘密の名前を keystoresSecretName に指定して、デフォルトの鍵ストアをオーバーライドします。

    詳しくは、MobileFirst Server 鍵ストアの構成を参照してください。

以下のステップに従って、IBM Cloud Private 管理コンソールから IBM MobileFirst Application Center をインストールし、構成します。

  1. 管理コンソールで「カタログ」に移動します。
  2. ibm-mfpf-appcenter-prod Helm チャートを選択します。
  3. 「構成」をクリックします。
  4. 環境変数を指定します。詳しくは、MobileFirst Application Center の環境変数を参照してください。
  5. 「インストール」をクリックします。

インストールの検査

MobileFirst Analytics (オプション) および MobileFirst Server のインストールと構成が完了したら、以下を実行することにより、インストール済み環境およびデプロイされたポッドの状況を検査できます。

IBM Cloud Private 管理コンソールで、「ワークロード (Workloads)」>「Helm リリース (Helm Releases)」を選択します。インストール済み環境のリリース名 をクリックします。

MobileFirst Application Center へのアクセス

MobileFirst Application Center Helm チャートが正常にインストールされたら、<protocol>://<external_ip>:<port>/appcenterconsole を使用してブラウザーから MobileFirst Application Center コンソールにアクセスできます。

プロトコルには、http または https のいずれかを使用できます。また、NodePort デプロイメントの場合、ポートは NodePort になることに注意してください。インストールされた MobileFirst Application Center チャートの ip_address および NodePort を取得するには、以下のステップに従ってください。

  1. IBM Cloud Private 管理コンソールで、「ワークロード (Workloads)」>「Helm リリース (Helm Releases)」を選択します。
  2. Helm チャート・インストール済み環境のリリース名 をクリックします。
  3. 「メモ (Notes)」セクションを参照します。

注: MobileFirst Application Center モバイル・クライアントにアクセスするには、パスポート・アドバンテージから Application Center パッケージをダウンロードしてください。詳細はこちら

Helm チャートおよびリリースのアップグレード

Helm チャート/リリースをアップグレードする方法については、バンドル製品のアップグレードを参照してください。

Helm リリース・アップグレードのサンプル・シナリオ

  1. values.yaml の値の変更によって Helm リリースをアップグレードするには、--set フラグを指定した helm upgrade コマンドを使用します。-set フラグは複数回指定できます。コマンド・ラインで指定された右端のセットの優先順位が最も高くなります。
      helm upgrade --set <name>=<value> --set <name>=<value> <existing-helm-release-name> <path of new helm chart>
    
  2. ファイル内に値を指定して Helm リリースをアップグレードするには、-f フラグを指定した helm upgrade コマンドを使用します。–values フラグまたは -f フラグは複数回使用できます。コマンド・ラインで指定された右端のファイルの優先順位が最も高くなります。以下の例で、myvalues.yamloverride.yaml の両方に Test というキーが含まれている場合、override.yaml に設定された値が優先されます。
      helm upgrade -f myvalues.yaml -f override.yaml <existing-helm-release-name> <path of new helm chart>
    
  3. 最後のリリースの値を再利用し、値の一部をオーバーライドすることによって Helm リリースをアップグレードするには、以下のようなコマンドを使用できます。
      helm upgrade --reuse-values --set <name>=<value> --set <name>=<value> <existing-helm-release-name> <path of new helm chart>
    

アンインストール

MobileFirst Application Center をアンインストールするには、Helm CLI を使用します。 以下のコマンドを使用して、インストールされているチャートおよび関連するデプロイメントを完全に削除します。

helm delete --purge <release_name>

release_name は、デプロイ済みの Helm チャートのリリース名です。

参照

MobileFirst Application Center について詳しくは、ここを参照してください。

Last modified on March 23, 2018