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概説

IBM MobileFirst Foundation Server、IBM MobileFirst Foundation Application Center、および IBM MobileFirst Foundation Operational Analytics のインストールのための Ant タスクおよび構成のサンプル・ファイルに関する参照情報。

ジャンプ先

Ant configuredatabase タスクの参照情報

configuredatabase Ant タスクの参照情報。 この参照情報は、リレーショナル・データベース専用です。 Cloudant には適用されません。

configuredatabase Ant タスクは、MobileFirst Server 管理サービス、MobileFirst Server ライブ更新サービス、MobileFirst Server プッシュ・サービス、MobileFirst ランタイム、および Application Center のサービスによって使用されるリレーショナル・データベースを作成します。 この Ant タスクは、以下のアクションによってリレーショナル・データベースを構成します。

  • MobileFirst 表があるかどうかを確認して、必要であれば作成します。
  • 旧バージョンの Mobile Foundation の表がある場合、それらの表を現行バージョンにマイグレーションします。
  • 現行バージョンの Mobile Foundation の表がある場合は、何もしません。

また、以下のいずれかの条件が満たされている場合を考えます。

  • DBMS タイプが Derby である。
  • 内部エレメント <dba> が存在する。
  • DBMS タイプが DB2 で、指定ユーザーがデータベース作成許可を備えている。

この場合、タスクでは、以下の結果が得られる可能性があります。

  • 必要に応じて、データベースを作成する (Oracle 12c および Cloudant を除く)。
  • 必要な場合にユーザーを作成し、そのユーザーにデータベースへのアクセス権限を付与する。

注: configuredatabase Ant タスクは、Cloudant で使用した場合、無効です。

configuredatabase タスクの属性とエレメント

configuredatabase タスクには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
kind データベースのタイプ: MobileFirst Server: MobileFirstRuntime、MobileFirstConfig、MobileFirstAdmin、または push。 Application Center: ApplicationCenter。 はい なし
includeConfigurationTables データベース操作をライブ更新サービスと管理サービスの両方で実行するか、または管理サービスのみで実行するかを指定します。 値は true または false のいずれかになります。 いいえ true
execute configuredatabase Ant タスクを実行するかどうかを指定します。 値は true または false のいずれかになります。 いいえ true

kind

Mobile Foundation は、4 種類のデータベースをサポートしています。MobileFirst ランタイムは、MobileFirstRuntime データベースを使用します。 MobileFirst Server 管理サービスは MobileFirstAdmin データベースを使用します。 MobileFirst Server ライブ更新サービスは MobileFirstConfig データベースを使用します。 デフォルトでは、MobileFirstAdmin の kind で作成されます。 MobileFirst Server プッシュ・サービスは push データベースを使用します。 Application Center は ApplicationCenter データベースを使用します。

includeConfigurationTables

includeConfigurationTables 属性は、kind 属性が MobileFirstAdmin の場合にのみ使用できます。 有効値は、true または false になります。 この属性が true に設定されている場合、configuredatabase タスクは、1 回の実行で管理サービス・データベースとライブ更新サービス・データベースの両方でデータベース操作を実行します。 この属性が false に設定されている場合、configuredatabase タスクは、管理サービス・データベースのみでデータベース操作を実行します。

execute

execute 属性は、configuredatabase Ant タスクの実行を使用可能または使用不可にします。 有効値は、true または false になります。 この属性が false に設定されている場合、configuredatabase タスクは構成操作もデータベース操作も実行しません。

configuredatabase タスクは、以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
<derby> Derby のパラメーター。 0..1
<db2> DB2 のパラメーター。 0..1
<mysql> MySQL のパラメーター。 0..1
<oracle> Oracle のパラメーター。 0..1
<driverclasspath> JDBC ドライバーのクラスパス。 0..1

各データベース・タイプに対し、<property> エレメントを使用してデータベースにアクセスするための JDBC 接続プロパティーを指定することができます。 <property> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
name プロパティーの名前。 はい なし
value プロパティーの値。 はい なし

Apache Derby

<derby> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
database データベース名。 いいえ 種類に応じて、MFPDATA、MFPADM、MFPCFG、MFPPUSH、または APPCNTR。
datadir データベースを含むディレクトリー。 はい なし
schema スキーマ名。 いいえ 種類に応じて、MFPDATA、MFPCFG、MFPADMINISTRATOR、MFPPUSH、または APPCENTER。

<derby> エレメントは以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
<property> JDBC 接続プロパティー。 0..∞

使用可能なプロパティーについては、Setting attributes for the database connection URL を参照してください。

DB2

<db2> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
database データベース名。 いいえ 種類に応じて、MFPDATA、MFPADM、MFPCFG、MFPPUSH、または APPCNTR。
server データベース・サーバーのホスト名。 はい なし
port データベース・サーバーのポート。 いいえ 50000
user データベースにアクセスするユーザー名。 はい なし
password データベースにアクセスするパスワード。 いいえ 対話式に照会
instance DB2 インスタンスの名前。 いいえ サーバーに応じて異なる
schema スキーマ名。 いいえ ユーザーに応じて異なる

DB2 ユーザー・アカウントについて詳しくは、DB2 のセキュリティー・モデルの概要を参照してください。
<db2> エレメントは以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
<property> JDBC 接続プロパティー。 0..∞
<dba> データベース管理者の資格情報。 0..1

使用可能なプロパティーについては、IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ のプロパティーを参照してください。
内部エレメント <dba> は、データベース管理者の資格情報を指定します。 このエレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
user データベースにアクセスするユーザー名。 はい なし
password データベースにアクセスするパスワード。 いいえ 対話式に照会

<dba> エレメントに指定するユーザーは、DB2 特権の SYSADM または SYSCTRL を持っている必要があります。 詳しくは、権限の概要を参照してください。

<driverclasspath> エレメントは、DB2 JDBC ドライバー用および関連するライセンス用の JAR ファイルを含んでいる必要があります。 これらのファイルは、以下のいずれかの方法で取得できます。

  • DB2 JDBC Driver Versions and Downloads ページから、DB2 JDBC ドライバーをダウンロードする。
  • あるいは、DB2 サーバー上の DB2INSTALL_DIR/java** ディレクトリーから、**db2jcc4.jar** ファイルおよびそれに関連のある **db2jcc_license*.jar ファイルを取り出す。

Ant タスクを使用して表スペースなどの表割り振りの詳細を指定することはできません。 表スペースを制御する場合は、DB2 データベースおよびユーザーの要件のセクションにある手動での指示を使用する必要があります。

MySQL

エレメント <mysql> には以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
database データベース名。 いいえ 種類に応じて、MFPDATA、MFPADM、MFPCFG、MFPPUSH、または APPCNTR。
server データベース・サーバーのホスト名。 はい なし
port データベース・サーバーのポート。 いいえ 3306
user データベースにアクセスするユーザー名。 はい なし
password データベースにアクセスするパスワード。 いいえ 対話式に照会

MySQL ユーザー・アカウントについて詳しくは、MySQL User Account Management を参照してください。
<mysql> エレメントは以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
<property> JDBC 接続プロパティー。 0..∞
<dba> データベース管理者の資格情報。 0..1
<client> データベースへのアクセスを許可されたホスト。 0..∞

使用可能なプロパティーについては、Driver/Datasource Class Names, URL Syntax and Configuration Properties for Connector/J を参照してください。
内部エレメント <dba> は、データベース管理者の資格情報を指定します。 このエレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
user データベースにアクセスするユーザー名。 はい なし
password データベースにアクセスするパスワード。 いいえ 対話式に照会

<dba> エレメントに指定するユーザーは、MySQL スーパーユーザー・アカウントでなければなりません。 詳しくは、Securing the Initial MySQL Accounts を参照してください。

<client> 内部エレメントがクライアント・コンピューターまたはクライアント・コンピューターのワイルドカードを指定します。 これらのコンピューターは、データベースへの接続が許可されます。 このエレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
hostname シンボリック・ホスト名、IP アドレス、またはテンプレート (プレースホルダーとして % を使用) はい なし

hostname の構文について詳しくは、Specifying Account Names を参照してください。

<driverclasspath> エレメントには、MySQL Connector/J JAR ファイルが含まれている必要があります。 このファイルは Download Connector/J ページからダウンロードできます。

または、以下の属性を持つ <mysql> エレメントを使用することもできます。

属性 説明 必須 デフォルト
url データベース接続 URL。 はい なし
user データベースにアクセスするユーザー名。 はい なし
password データベースにアクセスするパスワード。 いいえ 対話式に照会

注: 代替属性を持つデータベースを指定する場合、このデータベースとユーザー・アカウントが存在している必要があり、それとともに、ユーザーがデータベースにアクセスできるようになっている必要があります。 この場合、configuredatabase タスクはデータベースおよびユーザーの作成を試行せず、ユーザーのアクセス権限の付与も試行しません。 configuredatabase タスクにより確実となるのは、現行バージョンの MobileFirst Server に必要な表がデータベースにあることのみです。 内部エレメントである <dba> または <client> を指定する必要はありません。

Oracle

エレメント <oracle> には以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
database データベース名、または Oracle サービス名。 注: PDB データベースに接続するには、常にサービス名を使う必要があります。 いいえ ORCL
server データベース・サーバーのホスト名。 はい なし
port データベース・サーバーのポート。 いいえ 1521
user データベースにアクセスするユーザー名。 この表の下の注を参照してください。 はい なし
password データベースにアクセスするパスワード。 いいえ 対話式に照会
sysPassword ユーザー SYS のパスワード。 いいえ 対話式に照会 (データベースがまだ存在しない場合)
systemPassword ユーザー SYSTEM のパスワード。 いいえ 対話式に照会 (データベースまたはユーザーがまだ存在していない場合)

注: user 属性については、大文字のユーザー名を使用することをお勧めします。 Oracle のユーザー名は、一般的に大文字で表されます。 他のデータベース・ツールとは異なり、configuredatabase Ant タスクは、ユーザー名に含まれる小文字を大文字に変換しません。 configuredatabase Ant タスクがデータベースへの接続に失敗した場合には、user 属性の値を大文字で入力してみてください。

Oracle ユーザー・アカウントについて詳しくは、Overview of Authentication Methods を参照してください。
<oracle> エレメントは以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
<property> JDBC 接続プロパティー。 0..∞
<dba> データベース管理者の資格情報。 0..1

使用可能な接続プロパティーについては、Class OracleDriver を参照してください。
内部エレメント <dba> は、データベース管理者の資格情報を指定します。 このエレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
user データベースにアクセスするユーザー名。 この表の下の注を参照してください。 はい なし
password データベースにアクセスするパスワード。 いいえ 対話式に照会

<driverclasspath> エレメントには、Oracle JDBC ドライバーの JAR ファイルが含まれている必要があります。 Oracle JDBC ドライバーは、JDBC and Universal Connection Pool (UCP) からダウンロードできます。

表スペースなどの表割り振りの詳細を、Ant タスクで指定することはできません。 表スペースを制御する場合は、ユーザー・アカウントを手動で作成し、そのアカウントにデフォルト表スペースを割り当ててから、Ant タスクを実行することができます。 他の詳細を制御する場合は、Oracle データベースおよびユーザーの要件のセクションにある手動での指示を使用する必要があります。

属性 説明 必須 デフォルト
url データベース接続 URL。 はい なし
user データベースにアクセスするユーザー名。 はい なし
password データベースにアクセスするパスワード。 いいえ 対話式に照会

注: 代替属性を持つデータベースを指定する場合、このデータベースとユーザー・アカウントが存在している必要があり、それとともに、ユーザーがデータベースにアクセスできるようになっている必要があります。 この場合、タスクはデータベースおよびユーザーの作成を試行せず、ユーザーのアクセス権限の付与も試行しません。 configuredatabase タスクにより確実となるのは、現行バージョンの MobileFirst Server に必要な表がデータベースにあることのみです。 内部エレメント <dba> を指定する必要はありません。

MobileFirst Operations Console、MobileFirst Server 成果物、MobileFirst Server 管理サービス、およびライブ更新サービスのインストールのための Ant タスク

installmobilefirstadminupdatemobilefirstadmin、および uninstallmobilefirstadmin の各 Ant タスクが、MobileFirst Operations Console、成果物コンポーネント、管理サービス、およびライブ更新サービスのインストールのために提供されています。

タスクの結果

installmobilefirstadmin

installmobilefirstadmin Ant タスクは、管理サービスおよびライブ更新サービスの WAR ファイルを Web アプリケーションとして実行するように、また、オプションで MobileFirst Operations Console をインストールするように、アプリケーション・サーバーを構成します。 このタスクは以下のような結果をもたらします。

  • 指定されたコンテキスト・ルート (デフォルトで /mfpadmin) で管理サービス Web アプリケーションを宣言します。
  • 管理サービスの、指定されたコンテキスト・ルートから派生したコンテキスト・ルートでライブ更新サービス Web アプリケーションを宣言します。 デフォルトで、/mfpadminconfig です。
  • リレーショナル・データベースの場合、データ・ソースを宣言し、WebSphere Application Server フル・プロファイルでは管理サービスの JDBC プロバイダーを宣言します。
  • 管理サービスとライブ更新サービスをアプリケーション・サーバーにデプロイします。
  • オプションで、指定されたコンテキスト・ルート (デフォルトでは /mfpconsole) で、MobileFirst Operations Console を Web アプリケーションとして宣言します。 MobileFirst Operations Console インスタンスが指定されている場合、Ant タスクは、対応する管理サービスと通信するために適切な JNDI 環境項目を宣言します。 以下に例を示します。
<target name="adminstall">
  <installmobilefirstadmin servicewar="${mfp.service.war.file}">
    <console install="${mfp.admin.console.install}" warFile="${mfp.console.war.file}"/>
  • オプションで、MobileFirst Operations Console のインストール時に、指定されたコンテキスト・ルート /mfp-dev-artifacts で MobileFirst Server 成果物 Web アプリケーションを宣言します。
  • JNDI 環境項目を使用して管理サービスの構成プロパティーが構成されます。 これらの JNDI 環境項目は、アプリケーション・サーバー・トポロジーに関するいくつかの追加情報も提供します。例えば、トポロジーがスタンドアロン構成か、クラスターか、またはサーバー・ファームかなどです。
  • オプションで、MobileFirst Operations Console と、管理サービスおよびライブ更新サービスの Web アプリケーションで使用されるロールにマップするユーザーを構成します。
  • JMX の使用のためにアプリケーション・サーバーが構成されます。
  • オプションで、MobileFirst Server プッシュ・サービスとの通信を構成します。
  • オプションで、MobileFirst JNDI 環境項目を設定して、MobileFirst Server 管理パート用にアプリケーション・サーバーをサーバー・ファーム・メンバーとして構成します。

updatemobilefirstadmin

updatemobilefirstadmin Ant タスクは、アプリケーション・サーバー上の構成済み MobileFirst Server Web アプリケーションを更新します。 このタスクは以下のような結果をもたらします。

  • 管理サービス WAR ファイルを更新します。 このファイルは、以前にデプロイされた、対応する WAR ファイルと同じベース名を持っている必要があります。
  • ライブ更新サービス WAR ファイルを更新します。 このファイルは、以前にデプロイされた、対応する WAR ファイルと同じベース名を持っている必要があります。
  • MobileFirst Operations Console の WAR ファイルを更新します。 このファイルは、以前にデプロイされた、対応する WAR ファイルと同じベース名を持っている必要があります。 このタスクは、アプリケーション・サーバー構成、すなわち Web アプリケーション構成、データ・ソース、JNDI 環境項目、ユーザーとロールのマッピング、および JMX 構成を変更しません。

uninstallmobilefirstadmin

uninstallmobilefirstadmin Ant タスクは、installmobilefirstadmin の以前の実行の結果を元に戻します。 このタスクは以下のような結果をもたらします。

  • 指定されたコンテキスト・ルートを持つ管理サービス Web アプリケーションの構成が削除されます。 その結果、このタスクは、そのアプリケーションに手動で追加された設定も削除します。
  • オプションで、管理サービスおよびライブ更新サービスの WAR ファイル、および MobileFirst Operations Console をアプリケーション・サーバーから削除します。
  • リレーショナル DBMS の場合、データ・ソースを削除し、WebSphere Application Serverフル・プロファイルでは管理サービスおよびライブ更新サービスの JDBC プロバイダーを削除します。
  • リレーショナル DBMS の場合、管理サービスおよびライブ更新サービスによって使用されたデータベース・ドライバーをアプリケーション・サーバーから削除します。
  • 関連する JNDI 環境項目が削除されます。
  • WebSphere Application Server Liberty および Apache Tomcat 上で、installmobilefirstadmin 呼び出しによって構成されたユーザーを削除します。
  • JMX 構成が削除されます。

属性およびエレメント

installmobilefirstadminupdatemobilefirstadmin、および uninstallmobilefirstadmin の各 Ant タスクは以下の属性を持っています。

属性 説明 必須 デフォルト
contextroot MobileFirst ランタイム環境、アプリケーション、およびアダプターに関する情報を取得するための、管理サービスの URL の共通接頭部 いいえ /mfpadmin
id さまざまなデプロイメントを区別する。 いいえ
environmentId さまざまな MobileFirst 環境を区別する。 いいえ
servicewar 管理サービスの WAR ファイル いいえ mfp-admin-service.war ファイルは、mfp-ant-deployer.jar ファイルと同じディレクトリー内にあります。
shortcutsDir ショートカットを配置するディレクトリー。 いいえ なし
wasStartingWeight WebSphere Application Server の開始順序。 低い値から先に開始されます。 いいえ 1

contextroot および id

contextroot 属性と id 属性は、MobileFirst Operations Console および管理サービスの異なるデプロイメントを識別します。

WebSphere Application Server Liberty プロファイルおよび Tomcat の環境では、この目的には contextroot パラメーターで十分です。 WebSphere Application Server フル・プロファイル環境では、id 属性が代わりに使用されます。 この id 属性がないと、同じコンテキスト・ルートを持つ 2 つの WAR ファイルが競合し、これらのファイルがデプロイされない可能性があります。

environmentId

environmentId 属性を使用して、独立して作動しなければならない、MobileFirst Server 管理サービスおよび MobileFirst ランタイム Web アプリケーションのそれぞれから構成される、複数の環境を区別します。 例えば、このオプションを使用して、同じサーバー上、または同じ WebSphere Application Server Network Deployment セル内のテスト環境、実動前環境、および実稼働環境をホストすることができます。 この environmentId 属性は、管理サービスと MobileFirst ランタイムのプロジェクトが Java Management Extensions (JMX) を介して通信するときに使用する MBean 名に追加される接尾部を作成します。

servicewar

servicewar 属性を使用して、管理サービス WAR ファイル用に異なるディレクトリーを指定します。 この WAR ファイルの名前は、絶対パスまたは相対パスを使用して指定できます。

shortcutsDir

shortcutsDir 属性は、MobileFirst Operations Console のショートカットを配置する場所を指定します。 この属性を設定した場合、そのディレクトリーに以下のファイルを追加できます。

  • mobilefirst-console.url - このファイルは、Windows のショートカットです。 これは、MobileFirst Operations Console をブラウザーで開きます。
  • mobilefirst-console.sh - このファイルは、UNIX のシェル・スクリプトであり、MobileFirst Operations Console をブラウザーで開きます。
  • mobilefirst-admin-service.url - このファイルは、Windows のショートカットです。 これはブラウザーで開き、JSON 形式で管理できる MobileFirst プロジェクトのリストを返す REST サービスを呼び出します。 リストされている MobileFirst の各プロジェクトについて、それらの成果物に関する詳細情報 (アプリケーションの数、アダプターの数、アクティブ・デバイスの数、廃止されたデバイスの数など) も表示されます。 このリストには、MobileFirst プロジェクト・ランタイムが実行中であるかアイドル状態であるかも示されます。
  • mobilefirst-admin-service.sh - このファイルは、mobilefirst-admin-service.url ファイルと同じ出力を行う UNIX のシェル・スクリプトです。

wasStartingWeight

wasStartingWeight 属性を使用して、開始順序が順守されることを確実にするためのウェイトとして WebSphere Application Server で使用される値を指定します。 この開始順序の値の結果、管理サービス Web アプリケーションは、他のどの MobileFirst ランタイム・プロジェクトよりも前にデプロイされて開始されます。 MobileFirst プロジェクトが Web アプリケーションより前にデプロイまたは開始されると、JMX 通信は確立されず、ランタイムは管理サービス・データベースと同期化することも、サーバー要求を処理することもできません。

installmobilefirstadminupdatemobilefirstadmin、および uninstallmobilefirstadmin の各 Ant タスクでは、以下のエレメントがサポートされます。

エレメント 説明 カウント
<applicationserver> アプリケーション・サーバー。 1
<configuration> ライブ更新サービス。 1
<console> 管理コンソール。 0..1
<database> データベース。 1
<jmx> Java Management Extensions を使用可能にする。 1
<property> プロパティー。 0..
<push> プッシュ・サービス。 0..1
<user> セキュリティー・ロールにマップされるユーザー。 0..

MobileFirst Operations Console を指定するには

<console> エレメントは、MobileFirst Operations Console のインストールをカスタマイズするための情報を収集します。 このエレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
contextroot MobileFirst Operations Console の URI。 いいえ /mfpconsole
install MobileFirst Operations Console をインストールする必要があるかどうかを示す。 いいえ はい
warfile コンソール WAR ファイル。 いいえ mfp-admin-ui.war ファイルは、mfp-ant-deployer.jar ファイルと同じディレクトリー内にあります。

<console> エレメントは以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
<artifacts> MobileFirst Server 成果物。 0..1
<property> プロパティー。 0..

<artifacts> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
install 成果物コンポーネントをインストールする必要があるかどうかを示す。 いいえ true
warFile 成果物 WAR ファイル。 いいえ mfp-dev-artifacts.war ファイルは、mfp-ant-deployer.jar ファイルと同じディレクトリー内にあります。

このエレメントを使用して、独自の JNDI プロパティーを定義したり、管理サービスおよび MobileFirst Operations Console の WAR ファイルによって提供されている JNDI プロパティーのデフォルト値をオーバーライドしたりすることができます。

<property> エレメントは、アプリケーション・サーバーに定義するデプロイメント・プロパティーを指定します。 これには、以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
name プロパティーの名前。 はい なし
value プロパティーの値。 はい なし

このエレメントを使用して、独自の JNDI プロパティーを定義したり、管理サービスおよび MobileFirst Operations Console の WAR ファイルによって提供されている JNDI プロパティーのデフォルト値をオーバーライドしたりすることができます。

JNDI プロパティーについて詳しくは、MobileFirst Server 管理サービスの JNDI プロパティーのリストを参照してください。

アプリケーション・サーバーを指定するには

<applicationserver> エレメントを使用して、基礎となるアプリケーション・サーバーに依存するパラメーターを定義します。 <applicationserver> エレメントは以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
<websphereapplicationserver> または <was> WebSphere Application Server のパラメーター。

<websphereapplicationserver> エレメント (短縮形では was>) は、WebSphere Application Server インスタンスを示します。 WebSphere Application Server フル・プロファイル (Base、および Network Deployment) がサポートされ、WebSphere Application Server Liberty Core および WebSphere Application Server Liberty Network Deployment もサポートされます。
0..1
<tomcat> Apache Tomcat のパラメーター。 0..1

これらのエレメントの属性および内部エレメントについては、MobileFirst ランタイム環境のインストールに関する Ant タスク の表に説明があります。
ただし、Liberty 集合の <was> エレメントの内部エレメントについては、以下の表を参照してください。

エレメント 説明 カウント
<collectiveController> Liberty 集合コントローラー。 0..1

<collectiveController> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
serverName 集合コントローラーの名前。 はい なし
controllerAdminName 集合コントローラーに定義された管理ユーザー名。 これは、新規メンバーを集合に参加させるために使用されるのと同じユーザーです。 はい なし
controllerAdminPassword 管理ユーザー・パスワード。 はい なし
createControllerAdmin 集合コントローラーの基本レジストリー内に管理ユーザーが作成される必要があるかどうかを示す。 指定可能な値は true または false です。 いいえ true

ライブ更新サービスの構成を指定するには

<configuration> エレメントを使用して、ライブ更新サービスに依存するパラメーターを定義します。 <configuration> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
install ライブ更新サービスをインストールする必要があるかどうかを示す。 はい true
configAdminUser ライブ更新サービスの管理者。 いいえ。ただし、サーバー・ファーム・トポロジーの場合は必須。 定義されていない場合、ユーザーが生成されます。 サーバー・ファーム・トポロジーでは、ユーザー名はファームのすべてのメンバーで同じでなければなりません。
configAdminPassword ライブ更新サービス・ユーザーの管理者パスワード。 ユーザーが configAdminUser に指定されている場合。 なし。 サーバー・ファーム・トポロジーでは、パスワードはファームのすべてのメンバーで同じでなければなりません。
createConfigAdminUser アプリケーション・サーバーの基本レジストリー内に管理ユーザーがない場合に作成するかどうかを示す。 いいえ true
warFile ライブ更新サービス WAR ファイル。 いいえ mfp-live-update.war ファイルは、mfp-ant-deployer.jar ファイルと同じディレクトリー内にあります。

<configuration> エレメントは以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
<user> ライブ更新サービスのユーザー。 0..1
<property> プロパティー。 0..

<user> エレメントは、アプリケーションの特定のセキュリティー・ロールに含める、ユーザーに関するパラメーターを収集します。

属性 説明 必須 デフォルト
role アプリケーションの有効なセキュリティー・ロール。 可能な値: configadmin。 はい なし
name ユーザー名。 はい なし
password ユーザーを作成する必要がある場合のパスワード。 いいえ なし

<user> エレメントを使用してユーザーを定義した後、それらのユーザーを、MobileFirst Operations Console 内の以下の認証用のロールにマップすることができます。configadmin

特定のロールによってどの許可が暗黙指定されているかについて詳しくは、MobileFirst Server 管理用のユーザー認証の構成を参照してください。

ヒント: ユーザーが外部 LDAP ディレクトリーに存在する場合は、role 属性と name 属性のみを設定し、パスワードは定義しないでください。

<property> エレメントは、アプリケーション・サーバーに定義するデプロイメント・プロパティーを指定します。 これには、以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
name プロパティーの名前。 はい なし
value プロパティーの値。 はい なし

このエレメントを使用して、独自の JNDI プロパティーを定義したり、管理サービスおよび MobileFirst Operations Console の WAR ファイルによって提供されている JNDI プロパティーのデフォルト値をオーバーライドしたりすることができます。 JNDI プロパティーについて詳しくは、MobileFirst Server 管理サービスの JNDI プロパティーのリストを参照してください。

アプリケーション・サーバーを指定するには

<applicationserver> エレメントを使用して、基礎となるアプリケーション・サーバーに依存するパラメーターを定義します。 <applicationserver> エレメントは以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
<websphereapplicationserver> または <was> WebSphere Application Server のパラメーター。

エレメント (短縮形では ) は、WebSphere Application Server インスタンスを示します。 WebSphere Application Server フル・プロファイル (Base、および Network Deployment) がサポートされ、WebSphere Application Server Liberty Core および WebSphere Application Server Liberty Network Deployment もサポートされます。
0..1
<tomcat> Apache Tomcat のパラメーター。 0..1

これらのエレメントの属性および内部エレメントについては、MobileFirst ランタイム環境のインストールに関する Ant タスク の表に説明があります。
ただし、Liberty 集合の エレメントの内部エレメントについては、以下の表を参照してください。

エレメント 説明 カウント
<collectiveMember> Liberty 集合メンバー。 0..1

<collectiveMember> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
serverName 集合メンバーの名前。 はい なし
clusterName 集合メンバーが所属しているクラスター名。 はい なし

注: プッシュ・サービスとランタイム・コンポーネントが同じ集合メンバーにインストールされている場合、それらのクラスター名は同じでなければなりません。 これらのコンポーネントが、同じ集合の別々のメンバーにインストールされている場合、クラスター名は異なっていてもかまいません。

Analytics の指定

<analytics> エレメントは、既にインストールされている MobileFirst Analytics サービスに MobileFirst プッシュ・サービスを接続することを指示します。 これには、以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
install プッシュ・サービスを MobileFirst Analytics に接続するかどうかを示します。 いいえ false
analyticsURL MobileFirst Analytics サービスの URL。 はい なし
username ユーザー名。 はい なし
password パスワード。 はい なし
validate MobileFirst Analytics Console がアクセス可能かどうかを検証します。 いいえ true

install
install 属性は、このプッシュ・サービスが接続され、イベントを MobileFirst Analytics に送信する必要があることを指示するために使用します。 有効な値は true または false です。

analyticsURL
analyticsURL 属性は、着信分析データを受信する MobileFirst Analytics によって公開される URL を指定するために使用します。

例: http://<hostname>:<port>/analytics-service/rest

username
username 属性は、MobileFirst Analytics のデータ・エントリー・ポイントが基本認証で保護されている場合に使用されるユーザー名を指定するために使用します。

password
password 属性は、MobileFirst Analytics のデータ・エントリー・ポイントが基本認証で保護されている場合に使用されるパスワードを指定するために使用します。

validate
validate 属性は、MobileFirst Analytics Consoleにアクセス可能かどうかを検証するため、およびパスワードでのユーザー名認証を検査するために使用します。 指定可能な値は true または false です。

プッシュ・サービス・データベースへの接続の指定

<database> エレメントは、プッシュ・サービス・データベースにアクセスするためのアプリケーション・サーバー内のデータ・ソース宣言を指定するパラメーターを収集します。

次のように単一のデータベースを宣言する必要があります。<database kind="Push"> <database> エレメントは、configuredatabase Ant タスクと同様に指定します。ただし、<database> エレメントには <dba> エレメントと <client> エレメントはありません。 <property> エレメントは含まれる場合があります。

<database> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
kind データベースの種類 (Push)。 はい なし
validate データベースがアクセス可能かどうかを検証します。 いいえ true

<database> エレメントは以下のエレメントをサポートします。 リレーショナル DBMS の場合のこれらのデータベース・エレメントの構成について詳しくは、MobileFirst ランタイム環境のインストールに関する Ant タスクの表を参照してください。

エレメント 説明 カウント
DB2 データベースのパラメーター。 0..1
Apache Derby データベースのパラメーター。 0..1
MySQL データベースのパラメーター。 0..1
Oracle データベースのパラメーター。 0..1
Cloudant データベースのパラメーター。 0..1
JDBC ドライバー・クラスパスのパラメーター (リレーショナル DBMS のみ)。 0..1

注: <cloudant> エレメントの属性は、ランタイムとは若干異なります。 詳しくは、以下の表を参照してください。

属性 説明 必須 デフォルト
url Cloudant アカウントの URL。 いいえ https://user.cloudant.com
user Cloudant アカウントのユーザー名。 はい なし
password Cloudant アカウントのパスワード。 いいえ 対話式に照会
dbName Cloudant データベースの名前。 重要: このデータベース名は小文字で開始し、小文字 (a から z)、数字 (0 から 9)、文字 _、$、および - のみを含んでいる必要があります。 いいえ mfp_push_db

MobileFirst Server プッシュ・サービスのインストールに関する Ant タスク

installmobilefirstpushupdatemobilefirstpush、および uninstallmobilefirstpush の各 Ant タスクが、プッシュ・サービスのインストール用に用意されています。

タスクの結果

installmobilefirstpush

installmobilefirstpush Ant タスクは、プッシュ・サービス WAR ファイルを Web アプリケーションとして実行するようにアプリケーション・サーバーを構成します。 このタスクは以下のような結果をもたらします。/imfpush コンテキスト・ルートで、プッシュ・サービス Web アプリケーションを宣言します。 コンテキスト・ルートは変更できません。 リレーショナル・データベースの場合、データ・ソースを宣言し、WebSphere Application Server フル・プロファイルではプッシュ・サービスの JDBC プロバイダーを宣言します。 JNDI 環境項目を使用してプッシュ・サービスの構成プロパティーが構成されます。 これらの JNDI 環境項目は、MobileFirst 許可サーバーおよび MobileFirst Analytics との、また Cloudant の使用時には Cloudant との OAuth 通信を構成します。

updatemobilefirstpush

updatemobilefirstpush Ant タスクは、アプリケーション・サーバー上の構成済み MobileFirst Server Web アプリケーションを更新します。 このタスクにより、プッシュ・サービスの WAR ファイルが更新されます。 このファイルは、以前にデプロイされた、対応する WAR ファイルと同じベース名を持っている必要があります。

uninstallmobilefirstpush

uninstallmobilefirstpush Ant タスクは、installmobilefirstpush の以前の実行の結果を元に戻します。 このタスクは以下のような結果をもたらします。 指定されたコンテキスト・ルートを持つプッシュ・サービス Web アプリケーションの構成が削除されます。 その結果、このタスクは、そのアプリケーションに手動で追加された設定も削除します。 アプリケーション・サーバーからプッシュ・サービスの WAR ファイルを削除します (オプション)。 リレーショナル DBMS の場合、データ・ソースを削除し、WebSphere Application Server フル・プロファイルではプッシュ・サービスの JDBC プロバイダーを削除します。 関連する JNDI 環境項目が削除されます。

属性およびエレメント

installmobilefirstpushupdatemobilefirstpush、および uninstallmobilefirstpush の各 Ant タスクには、以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
id さまざまなデプロイメントを区別する。 いいえ
warFile プッシュ・サービスの WAR ファイル いいえ ../PushService/mfp-push-service.war ファイルは、mfp-ant-deployer.jar ファイルを含む MobileFirstServer ディレクトリーに対して相対です。

id

id 属性は、同じ WebSphere Application Server セル内にあるプッシュ・サービスの異なるデプロイメントを識別します。 この id 属性がないと、同じコンテキスト・ルートを持つ 2 つの WAR ファイルが競合し、これらのファイルがデプロイされない可能性があります。

warFile

warFile 属性を使用して、プッシュ・サービス WAR ファイル用に異なるディレクトリーを指定します。 この WAR ファイルの名前は、絶対パスまたは相対パスを使用して指定できます。

installmobilefirstpushupdatemobilefirstpush、および uninstallmobilefirstpush の各 Ant タスクでは、以下のエレメントがサポートされます。

エレメント 説明 カウント
<applicationserver> アプリケーション・サーバー。 1
<analytics> 分析。 0..1
<authorization> 他の MobileFirst Server コンポーネントとの通信を認証するための許可サーバー。 1
<database> データベース。 1
<property> プロパティー。 0..∞

許可サーバーを指定するには

<authorization> エレメントは、他の MobileFirst Server コンポーネントとの認証通信用の許可サーバーを構成するための情報を収集します。 このエレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
auto 許可サーバーの URL が計算されるかどうかを示します。 指定可能な値は true または false です。 WebSphere Application Server Network Deployment クラスターまたはノード上では必要。 true
authorizationURL 許可サーバーの URL。 モードが auto でない場合。 ローカル・サーバー上のランタイムのコンテキスト・ルート。
runtimeContextRoot ランタイムのコンテキスト・ルート。 いいえ /mfp
pushClientID 許可サーバーでのプッシュ・サービスの機密 ID。 はい なし
pushClientSecret 許可サーバーでのプッシュ・サービスの機密クライアントのパスワード。 はい なし

auto

値が true に設定されると、ローカル・アプリケーション・サーバーのランタイムのコンテキスト・ルートを使用して、許可サーバーの URL が自動的に計算されます。 auto モードは、クラスター上の WebSphere Application Server Network Deployment にデプロイする場合、サポートされません。

authorizationURL

許可サーバーの URL。 許可サーバーが MobileFirst ランタイムの場合、この URL はランタイムの URL です。 例えば、http://myHost:9080/mfp などです。

runtimeContextRoot

自動モードで許可サーバーの URL を計算するために使用されるランタイムのコンテキスト・ルート。

pushClientID

許可サーバーの機密クライアントとしての、このプッシュ・サービス・インスタンスの ID。 この ID と秘密鍵は、許可サーバー用に登録されている必要があります。 登録は、installmobilefirstadmin Ant タスクによって、もしくは MobileFirst Operations Console から行えます。

pushClientSecret

許可サーバーの機密クライアントとしての、このプッシュ・サービス・インスタンスの秘密鍵。 この ID と秘密鍵は、許可サーバー用に登録されている必要があります。 登録は、installmobilefirstadmin Ant タスクによって、もしくは MobileFirst Operations Console から行えます。

<property> エレメントは、アプリケーション・サーバーに定義するデプロイメント・プロパティーを指定します。 これには、以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
name プロパティーの名前。 はい なし
value プロパティーの値。 はい なし

このエレメントを使用して、独自の JNDI プロパティーを定義したり、プッシュ・サービス WAR ファイルによって提供されている JNDI プロパティーのデフォルト値をオーバーライドしたりすることができます。

JNDI プロパティーについて詳しくは、MobileFirst Server プッシュ・サービスの JNDI プロパティーのリストを参照してください。

アプリケーション・サーバーを指定するには

<applicationserver> エレメントを使用して、基礎となるアプリケーション・サーバーに依存するパラメーターを定義します。 <applicationserver> エレメントは以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント  
または WebSphere Application Server のパラメーター。 <websphereapplicationserver> エレメント (短縮形では <was> ) は、WebSphere Application Server インスタンスを示します。 WebSphere Application Server フル・プロファイル (Base、および Network Deployment) がサポートされ、WebSphere Application Server Liberty Core および WebSphere Application Server Liberty Network Deployment もサポートされます。 0..1
<tomcat> Apache Tomcat のパラメーター。 0..1  

これらのエレメントの属性および内部エレメントについては、MobileFirst ランタイム環境のインストールに関する Ant タスク の表に説明があります。

ただし、Liberty 集合の <was> エレメントの内部エレメントについては、以下の表を参照してください。

エレメント 説明 カウント
<collectiveMember> Liberty 集合メンバー。 0..1

<collectiveMember> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
serverName 集合メンバーの名前。 はい なし
clusterName 集合メンバーが所属しているクラスター名。 はい なし

注: プッシュ・サービスとランタイム・コンポーネントが同じ集合メンバーにインストールされている場合、それらのクラスター名は同じでなければなりません。 これらのコンポーネントが、同じ集合の別々のメンバーにインストールされている場合、クラスター名は異なっていてもかまいません。

Analytics の指定

<analytics> エレメントは、既にインストールされている MobileFirst Analytics サービスに MobileFirst プッシュ・サービスを接続することを指示します。 これには、以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
install プッシュ・サービスを MobileFirst Analytics に接続するかどうかを示します。 いいえ false
analyticsURL MobileFirst Analytics サービスの URL。 はい なし
username ユーザー名。 はい なし
password パスワード。 はい なし
validate MobileFirst Analytics Console がアクセス可能かどうかを検証します。 いいえ true

install

install 属性は、このプッシュ・サービスが接続され、イベントを MobileFirst Analytics に送信する必要があることを指示するために使用します。 有効な値は true または false です。

analyticsURL

analyticsURL 属性は、着信分析データを受信する MobileFirst Analytics によって公開される URL を指定するために使用します。
例: http://<hostname>:<port>/analytics-service/rest

username

username 属性は、MobileFirst Analytics のデータ・エントリー・ポイントが基本認証で保護されている場合に使用されるユーザー名を指定するために使用します。

password

password 属性は、MobileFirst Analytics のデータ・エントリー・ポイントが基本認証で保護されている場合に使用されるパスワードを指定するために使用します。

validate

validate 属性は、MobileFirst Analytics Consoleにアクセス可能かどうかを検証するため、およびパスワードでのユーザー名認証を検査するために使用します。 指定可能な値は true または false です。

プッシュ・サービス・データベースへの接続の指定

<database> エレメントは、プッシュ・サービス・データベースにアクセスするためのアプリケーション・サーバー内のデータ・ソース宣言を指定するパラメーターを収集します。

次のように単一のデータベースを宣言する必要があります。<database kind="Push"> <database> エレメントは、configuredatabase Ant タスクと同様に指定します。ただし、<database> エレメントには <dba> エレメントと <client> エレメントはありません。 <property> エレメントは含まれる場合があります。

<database> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
kind データベースの種類 (Push)。 はい なし
validate データベースがアクセス可能かどうかを検証します。 いいえ true

<database> エレメントは以下のエレメントをサポートします。 リレーショナル DBMS の場合のこれらのデータベース・エレメントの構成について詳しくは、MobileFirst ランタイム環境のインストール用の Ant タスクの表を参照してください。

エレメント 説明 カウント
<db2> DB2 データベースのパラメーター。 0..1
<derby> Apache Derby データベースのパラメーター。 0..1
<mysql> MySQL データベースのパラメーター。 0..1
<oracle> Oracle データベースのパラメーター。 0..1
<cloudant> Cloudant データベースのパラメーター。 0..1
<driverclasspath> JDBC ドライバー・クラスパスのパラメーター (リレーショナル DBMS のみ)。 0..1

注: <cloudant> エレメントの属性は、ランタイムとは若干異なります。 詳しくは、以下の表を参照してください。

属性 説明 必須 デフォルト
url Cloudant アカウントの URL。 いいえ https://user.cloudant.com
user Cloudant アカウントのユーザー名。 はい なし
password Cloudant アカウントのパスワード。 いいえ 対話式に照会
dbName Cloudant データベースの名前。 重要: このデータベース名は小文字で開始し、小文字 (a から z)、数字 (0 から 9)、文字 _、$、および - のみを含んでいる必要があります。 いいえ mfp_push_db

MobileFirst ランタイム環境のインストールに関する Ant タスク

installmobilefirstruntimeupdatemobilefirstruntime、および uninstallmobilefirstruntime の各 Ant タスクに関する参照情報を示します。

タスクの結果

installmobilefirstruntime

installmobilefirstruntime Ant タスクは、MobileFirst ランタイム WAR ファイルを Web アプリケーションとして実行するようにアプリケーション・サーバーを構成します。 このタスクの結果は以下のとおりです。

  • MobileFirst Web アプリケーションを、指定されたコンテキスト・ルート (デフォルトでは /mfp) の中で宣言します。
  • ランタイム WAR ファイルをアプリケーション・サーバーにデプロイします。
  • データ・ソースおよび (WebSphere Application Server フル・プロファイルにおける) ランタイム用の JDBC プロバイダーを宣言します。
  • アプリケーション・サーバーにデータベース・ドライバーがデプロイされます。
  • JNDI 環境項目を使用して、MobileFirst 構成プロパティーを設定します。
  • オプションで、MobileFirst JNDI 環境項目を設定して、ランタイム用にアプリケーション・サーバーをサーバー・ファーム・メンバーとして構成します。

updatemobilefirstruntime

updatemobilefirstruntime Ant タスクは、既にアプリケーション・サーバー上に構成されている MobileFirst ランタイムを更新します。 このタスクは、ランタイム WAR ファイルを更新します。 このファイルは、以前にデプロイされたランタイム WAR ファイルと同じベース名を持つ必要があります。 これを除き、このタスクはアプリケーション・サーバー構成 (Web アプリケーション構成、データ・ソース、および JNDI 環境項目) を変更しません。

uninstallmobilefirstruntime

uninstallmobilefirstruntime Ant タスクは、以前の installmobilefirstruntime 実行の結果を元に戻します。 このタスクの結果は以下のとおりです。

  • 指定されたコンテキスト・ルートを持つ MobileFirst Web アプリケーションの構成が削除されます。 このタスクは、そのアプリケーションに手動で追加された設定も削除します。
  • アプリケーション・サーバーからランタイム WAR ファイルを削除します。
  • データ・ソースおよび (WebSphere Application Server フル・プロファイルにおける) ランタイム用の JDBC プロバイダーを削除します。
  • 関連する JNDI 環境項目が削除されます。

属性およびエレメント

installmobilefirstruntimeupdatemobilefirstruntime、および uninstallmobilefirstruntime の各 Ant タスクは以下の属性を持っています。

属性 説明 必須 デフォルト  
contextroot アプリケーションの URL の共通接頭部 (コンテキスト・ルート) いいえ /mfp  
id さまざまなデプロイメントを区別する。 いいえ  
environmentId さまざまな MobileFirst 環境を区別する。 いいえ  
warFile MobileFirst ランタイムの WAR ファイル。 いいえ mfp-server.war ファイルは、mfp-ant-deployer.jar file と同じディレクトリー内にあります。  
wasStartingWeight WebSphere Application Server の開始順序。 低い値から先に開始されます。 いいえ 2  

contextroot および id

contextroot および id 属性は、さまざまな MobileFirst プロジェクトを区別します。

WebSphere Application Server Liberty プロファイルおよび Tomcat の環境では、この目的には contextroot パラメーターで十分です。 WebSphere Application Server フル・プロファイル環境では、id 属性が代わりに使用されます。

environmentId

environmentId 属性を使用して、独立して作動しなければならない、MobileFirst Server 管理サービスおよび MobileFirst ランタイム Web アプリケーションのそれぞれから構成される、複数の環境を区別します。 管理サービス・アプリケーションの場合、この属性には、 呼び出しで設定されたものと同じランタイム・アプリケーションの値を設定する必要があります。

warFile

warFile 属性を使用して、MobileFirst ランタイム WAR ファイル用に異なるディレクトリーを指定します。 この WAR ファイルの名前は、絶対パスまたは相対パスを使用して指定できます。

wasStartingWeight

wasStartingWeight 属性を使用して、開始順序が順守されることを確実にするためのウェイトとして WebSphere Application Server で使用される値を指定します。 この開始順序の値の結果、MobileFirst Server 管理サービス Web アプリケーションは、他のどの MobileFirst ランタイム・プロジェクトよりも前にデプロイされて開始されます。 MobileFirst プロジェクトが Web アプリケーションよりも前にデプロイまたは開始されると、JMX 通信は確立されず、MobileFirst プロジェクトは管理できません。

installmobilefirstruntimeupdatemobilefirstruntime、および uninstallmobilefirstruntime の各タスクでは、以下のエレメントがサポートされます。

エレメント 説明 カウント
<property> プロパティー。 0..
<applicationserver> アプリケーション・サーバー。 1
<database> データベース。 1
<analytics> 分析。 0..1

<property> エレメントは、アプリケーション・サーバーに定義するデプロイメント・プロパティーを指定します。 これには、以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
name プロパティーの名前。 はい なし
value プロパティーの値。 はい なし

<applicationserver> エレメントは、MobileFirst アプリケーションのデプロイ先のアプリケーション・サーバーを記述します。 これは、以下のエレメントの 1 つに対するコンテナーです。

エレメント 説明 カウント
<websphereapplicationserver> または <was> WebSphere Application Server のパラメーター。 0..1
<tomcat> Apache Tomcat のパラメーター。 0..1

<websphereapplicationserver> エレメント (短縮形では <was> ) は、WebSphere Application Server インスタンスを示します。 WebSphere Application Server フル・プロファイル (Base、および Network Deployment) がサポートされ、WebSphere Application Server Liberty Core および WebSphere Application Server Liberty Network Deployment もサポートされます。 <websphereapplicationserver> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
installdir WebSphere Application Server インストール・ディレクトリー。 はい なし
profile WebSphere Application Server プロファイルまたは Liberty。 はい なし
user WebSphere Application Server 管理者名。 はい (Liberty の場合を除く) なし  
password WebSphere Application Server 管理者パスワード。 いいえ 対話式に照会  
libertyEncoding WebSphere Application Server Liberty のデータ・ソース・パスワードをエンコードするアルゴリズム。 指定可能な値は none、xor、および aes です。 xor エンコードが使用されているか aes エンコードが使用されているかに関係なく、外部プロセスによって呼び出される securityUtility プログラムにクリア・パスワードが引数として渡されます。 このパスワードは ps コマンドにより確認できます。また、UNIX オペレーティング・システム上では /proc ファイル・システム内で確認できます。 いいえ xor
jeeVersion Liberty プロファイル用。 JEE6 Web プロファイルまたは JEE7 Web プロファイルのフィーチャーをインストールするかどうかを指定する。 指定可能な値は、6、7、または auto。 いいえ auto
configureFarm WebSphere Application Server Liberty および WebSphere Application Server フル・プロファイル用 (WebSphere Application Server Network Deployment エディションおよび Liberty 集合用ではない)。 サーバーがサーバー・ファーム・メンバーかどうかを指定します。 指定可能な値は true または false です。 いいえ false
farmServerId サーバー・ファーム内でサーバーを一意的に識別するストリング。 そのサーバーと通信する MobileFirst Server 管理サービスおよびすべての MobileFirst ランタイムは、同じ値を共有する必要があります。 はい なし

シングル・サーバー・デプロイメントの場合、以下のエレメントがサポートされます。

エレメント 説明 カウント
<server> シングル・サーバー。 0..1

このコンテキストで使用される エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
name サーバー名。 はい なし

Liberty 集合の場合、以下のエレメントがサポートされます。

エレメント 説明 カウント
<collectiveMember> Liberty 集合メンバー。 0..1

<collectiveMember> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
serverName 集合メンバーの名前。 はい なし
clusterName 集合メンバーが所属しているクラスター名。 はい なし
serverId 集合メンバーを一意的に識別するストリング。 はい なし
controllerHost 集合コントローラーの名前。 はい なし
controllerHttpsPort 集合コントローラーの HTTPS ポート。 はい なし
controllerAdminName 集合コントローラーに定義された管理ユーザー名。 これは、新規メンバーを集合に参加させるために使用されるのと同じユーザーです。 はい なし
controllerAdminPassword 管理ユーザー・パスワード。 はい なし
createControllerAdmin 集合メンバーの基本レジストリー内に管理ユーザーが作成される必要があるかどうかを示す。 指定可能な値は true または false です。 いいえ true

Network Deployment の場合、以下のエレメントがサポートされます。

エレメント 説明 カウント
<cell> セル全体。 0..1
<cluster> クラスターのすべてのサーバー。 0..1
<node> ノード内のすべてのサーバー (クラスターを除く)。 0..1
<server> シングル・サーバー。 0..1

<cell> エレメントには属性はありません。

<cluster> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
name クラスター名。 はい なし

<node> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
name ノード名。 はい なし

Network Deployment コンテキストで使用される <server> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
nodeName ノード名。 はい なし
serverName サーバー名。 はい なし

<tomcat> エレメントは Apache Tomcat サーバーを示します。 これには、以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
installdir Apache Tomcat のインストール・ディレクトリー。 CATALINA_HOME ディレクトリーと CATALINA_BASE ディレクトリーに分割されている Tomcat のインストール済み環境の場合、CATALINA_BASE 環境変数の値を指定します。 はい なし
configureFarm サーバーがサーバー・ファーム・メンバーかどうかを指定します。 指定可能な値は true または false です。 いいえ false
farmServerId サーバー・ファーム内でサーバーを一意的に識別するストリング。 そのサーバーと通信する MobileFirst Server 管理サービスおよびすべての MobileFirst ランタイムは、同じ値を共有する必要があります。 はい なし

<database> エレメントは、特定のデータベースにアクセスするために必要な情報を指定します。 <database> エレメントは、configuredatabase Ant タスクと同じように指定されますが、<dba> エレメントと <client> エレメントがない点は異なります。 ただし、<property> エレメントを含めることはできます。 <database> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
kind データベースの種類 (MobileFirst ランタイム)。 はい なし
validate データベースがアクセス可能かどうかを検証します。 指定可能な値は true または false です。 いいえ true

<database> エレメントは以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
<derby> Derby のパラメーター。 0..1
<db2> DB2 のパラメーター。 0..1
<mysql> MySQL のパラメーター。 0..1
<oracle> Oracle のパラメーター。 0..1
<driverclasspath> JDBC ドライバーのクラスパス。 0..1

<analytics> エレメントは、既にインストールされている MobileFirst Analytics Console およびサービスに MobileFirst ランタイムを接続することを指示します。 これには、以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
install MobileFirst ランタイムを MobileFirst Analytics に接続するかどうかを示す。 いいえ false
analyticsURL MobileFirst Analytics サービスの URL。 はい なし
consoleURL MobileFirst Analytics Console の URL。 はい なし
username ユーザー名。 はい なし
password パスワード。 はい なし
validate MobileFirst Analytics Console がアクセス可能かどうかを検証します。 いいえ true
tenant MobileFirst ランタイムから収集されたデータを索引付けするためのテナント。 いいえ 内部 ID

install

install 属性は、この MobileFirst ランタイムが接続され、イベントを MobileFirst Analytics に送信する必要があることを指示するために使用します。 有効な値は true または false です。

analyticsURL

analyticsURL 属性は、着信分析データを受信する MobileFirst Analytics によって公開される URL を指定するために使用します。
例: http://<hostname>:<port>/analytics-service/rest

consoleURL

consoleURL 属性は、MobileFirst Analytics Consoleにリンクされる MobileFirst Analytics によって公開される URL を指定するために使用します。
例: http://<hostname>:<port>/analytics/console

username

username 属性は、MobileFirst Analytics のデータ・エントリー・ポイントが基本認証で保護されている場合に使用されるユーザー名を指定するために使用します。

password

password 属性は、MobileFirst Analytics のデータ・エントリー・ポイントが基本認証で保護されている場合に使用されるパスワードを指定するために使用します。

validate

validate 属性は、MobileFirst Analytics Consoleにアクセス可能かどうかを検証するため、およびパスワードでのユーザー名認証を検査するために使用します。 指定可能な値は true または false です。

tenant

この属性について詳しくは、構成プロパティーを参照してください。

Apache Derby データベースを指定するには

<derby> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
database データベース名。 いいえ 種類に応じて、MFPDATA、MFPADM、MFPCFG、MFPPUSH、または APPCNTR。
datadir データベースを含むディレクトリー。 はい なし
schema スキーマ名。 いいえ 種類に応じて、MFPDATA、MFPCFG、MFPADMINISTRATOR、MFPPUSH、または APPCENTER。

<derby> エレメントは以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
<property> データ・ソース・プロパティーまたは JDBC 接続プロパティー。 0..

使用可能なプロパティーについて詳しくは、Class EmbeddedDataSource40 の資料を参照してください。 また、Class EmbeddedConnectionPoolDataSource40 の資料も参照してください。

Liberty サーバーで使用可能なプロパティーについて詳しくは、properties.derby.embedded の資料 (Liberty プロファイル: server.xml ファイルの構成エレメント) を参照してください。

mfp-ant-deployer.jar ファイルが Mobile Foundation のインストール・ディレクトリー内で使用されている場合には、<driverclasspath> エレメントは不要です。

DB2 データベースを指定するには

<db2> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
database データベース名。 いいえ 種類に応じて、MFPDATA、MFPADM、MFPCFG、MFPPUSH、または APPCNTR。  
server データベース・サーバーのホスト名。 はい なし
port データベース・サーバーのポート。 いいえ 50000
user データベースにアクセスするユーザー名。 このユーザーに、データベースに対する拡張特権は必要ありません。 データベースに制限を実装する場合は、『データベースのユーザーおよび特権』にリストされている、制限された特権を持つユーザーを設定できます。 はい なし
password データベースにアクセスするパスワード。 いいえ 対話式に照会
schema スキーマ名。 いいえ ユーザーに応じて異なる

DB2 ユーザー・アカウントについて詳しくは、DB2 のセキュリティー・モデルの概要を参照してください。
<db2> エレメントは以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
<property> データ・ソース・プロパティーまたは JDBC 接続プロパティー。 0..

使用可能なプロパティーについて詳しくは、IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ のプロパティーを参照してください。

Liberty サーバーで使用可能なプロパティーについて詳しくは、Liberty プロファイル: server.xml ファイルの構成エレメントの『properties.db2.jcc』セクションを参照してください。

<driverclasspath> エレメントは、DB2 JDBC ドライバー用および関連するライセンス用の JAR ファイルを含んでいる必要があります。 DB2 JDBC ドライバーは、DB2 JDBC Driver Versions and Downloads からダウンロードできます。

MySQL データベースを指定するには

<mysql> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
database データベース名。 いいえ 種類に応じて、MFPDATA、MFPADM、MFPCFG、MFPPUSH、または APPCNTR。
server データベース・サーバーのホスト名。 はい なし
port データベース・サーバーのポート。 いいえ 3306
user データベースにアクセスするユーザー名。 このユーザーに、データベースに対する拡張特権は必要ありません。 データベースに制限を実装する場合は、『データベースのユーザーおよび特権』にリストされている、制限された特権を持つユーザーを設定できます。 はい なし
password データベースにアクセスするパスワード。 いいえ 対話式に照会

databaseserver、および port の代わりに、URL を指定することもできます。 この場合、以下の属性を使用します。

属性 説明 必須 デフォルト
url データベースへの接続の URL。 はい なし
user データベースにアクセスするユーザー名。 このユーザーに、データベースに対する拡張特権は必要ありません。 データベースに制限を実装する場合は、データベースのユーザーおよび特権にリストされている、制限された特権を持つユーザーを設定できます。 はい なし
password データベースにアクセスするパスワード。 いいえ 対話式に照会

MySQL ユーザー・アカウントについて詳しくは、MySQL User Account Management を参照してください。

<mysql> エレメントは以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
<property> データ・ソース・プロパティーまたは JDBC 接続プロパティー。 0..

使用可能なプロパティーについて詳しくは、Driver/Datasource Class Names, URL Syntax and Configuration Properties for Connector/J の資料を参照してください。

Liberty サーバーで使用可能なプロパティーについて詳しくは、Liberty プロファイル: server.xml ファイルの構成エレメントの『properties』セクションを参照してください。

<driverclasspath> エレメントには、MySQL Connector/J JAR ファイルが含まれている必要があります。 これは、Download Connector/J からダウンロードできます。

Oracle データベースを指定するには

<oracle> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
database データベース名、または Oracle サービス名。 注: PDB データベースに接続するには、常にサービス名を使う必要があります。 いいえ ORCL
server データベース・サーバーのホスト名。 はい なし    
port データベース・サーバーのポート。 いいえ 1521    
user データベースにアクセスするユーザー名。 このユーザーに、データベースに対する拡張特権は必要ありません。 データベースに制限を実装する場合は、データベースのユーザーおよび特権にリストされている、制限された特権を持つユーザーを設定できます。 この表の下の注を参照してください。 はい なし
password データベースにアクセスするパスワード。 いいえ 対話式に照会

注: user 属性については、大文字のユーザー名を使用することをお勧めします。 Oracle のユーザー名は、一般的に大文字で表されます。 他のデータベース・ツールとは異なり、installmobilefirstruntime Ant タスクは、ユーザー名に含まれる小文字を大文字に変換しません。 installmobilefirstruntime Ant タスクがデータベースへの接続に失敗した場合には、user 属性の値を大文字で入力してみてください。

databaseserver、および port の代わりに、URL を指定することもできます。 この場合、以下の属性を使用します。

属性 説明 必須 デフォルト
url データベースへの接続の URL。 はい なし
user データベースにアクセスするユーザー名。 このユーザーに、データベースに対する拡張特権は必要ありません。 データベースに制限を実装する場合は、データベースのユーザーおよび特権にリストされている、制限された特権を持つユーザーを設定できます。 この表の下の注を参照してください。 はい なし
password データベースにアクセスするパスワード。 いいえ 対話式に照会

注: user 属性については、大文字のユーザー名を使用することをお勧めします。 Oracle のユーザー名は、一般的に大文字で表されます。 他のデータベース・ツールとは異なり、installmobilefirstruntime Ant タスクは、ユーザー名に含まれる小文字を大文字に変換しません。 installmobilefirstruntime Ant タスクがデータベースへの接続に失敗した場合には、user 属性の値を大文字で入力してみてください。

Oracle ユーザー・アカウントについて詳しくは、Overview of Authentication Methods を参照してください。

Oracle データベースの接続 URL について詳しくは、Data Sources and URLs の『Database URLs and Database Specifiers』セクションを参照してください。

以下のエレメントがサポートされます。

エレメント 説明 カウント
<property> データ・ソース・プロパティーまたは JDBC 接続プロパティー。 0..

使用可能なプロパティーについて詳しくは、Data Sources and URLs の『Data Sources and URLs』セクションを参照してください。

Liberty サーバーで使用可能なプロパティーについて詳しくは、Liberty プロファイル: server.xml ファイルの構成エレメントの『properties.oracle』セクションを参照してください。

<driverclasspath> エレメントには、Oracle JDBC ドライバーの JAR ファイルが含まれている必要があります。 Oracle JDBC ドライバーは、JDBC and Universal Connection Pool (UCP) からダウンロードできます。

<property> エレメント (<derby><db2> <mysql>、および <oracle>の各エレメントの内部で使用可能) には、以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
name プロパティーの名前。 はい なし
type プロパティーの値の Java タイプ (通常は java.lang.String/Integer/Boolean)。 いいえ java.lang.String
value プロパティーの値。 はい なし

Application Center のインストール用の Ant タスク

Application Center コンソールおよびサービスのインストールに関して、<installApplicationCenter><updateApplicationCenter>、および <uninstallApplicationCenter> の各 Ant タスクが用意されています。

タスクの結果

installApplicationCenter

<installApplicationCenter> タスクは、Application Center サービスの WAR ファイルを Web アプリケーションとして実行し、Application Center コンソールをインストールするようにアプリケーション・サーバーを構成します。 このタスクは以下のような結果をもたらします。

  • /applicationcenter コンテキスト・ルートで Application Center Services の Web アプリケーションを宣言します。
  • データ・ソースを宣言します。また、WebSphere Application Server フル・プロファイルでは、Application Center Services の JDBC プロバイダーも宣言します。
  • アプリケーション・サーバーで Application Center Services の Web アプリケーションをデプロイします。
  • /appcenterconsole コンテキスト・ルートで Web アプリケーションとして Application Center コンソールを宣言します。
  • Application Center Console WAR ファイルをアプリケーション・サーバーにデプロイします。
  • JNDI 環境項目を使用して Application Center Services の構成プロパティーを構成します。 エンドポイントおよびプロキシーに関連した JNDI 環境項目はコメント化されます。 場合によっては、ユーザーがコメントを外す必要があります。
  • Application Center コンソールおよびサービス Web アプリケーションによって使用されるロールにマップするユーザーを構成します。
  • WebSphere Application Server 上に、Web コンテナー用の必要なカスタム・プロパティーを構成します。

updateApplicationCenter

<updateApplicationCenter> タスクは、アプリケーション・サーバー上の構成済み Application Center アプリケーションを更新します。 このタスクは以下のような結果をもたらします。

  • Application Center Services の WAR ファイルを更新します。 このファイルは、以前にデプロイされた、対応する WAR ファイルと同じベース名を持っている必要があります。
  • Application Center コンソールの WAR ファイルを更新します。 このファイルは、以前にデプロイされた、対応する WAR ファイルと同じベース名を持っている必要があります。

このタスクは、アプリケーション・サーバー構成を変更しません。つまり、Web アプリケーション構成、データ・ソース、JNDI 環境項目、およびユーザーとロールのマッピングは変更されません。 このタスクは、このトピックで説明している タスクを使用して実行されるインストールにのみ適用されます。

注: WebSphere Application Server Liberty プロファイルでは、このタスクはフィーチャーを変更しません。そのため、インストール済みアプリケーションの server.xml ファイルに含まれるフィーチャーのリストは最小限のものではない可能性がありますが、このタスクの実行後も、そのリストがそのまま残ります。

uninstallApplicationCenter

<uninstallApplicationCenter> Ant タスクは、<installApplicationCenter> の以前の実行の結果を元に戻します。 このタスクは以下のような結果をもたらします。

  • /applicationcenter コンテキスト・ルートを持つ Application Center サービス Web アプリケーションの構成を削除します。 その結果、このタスクは、そのアプリケーションに手動で追加された設定も削除します。
  • Application Center サービスとコンソールの両方の WAR ファイルをアプリケーション・サーバーから削除します。
  • データ・ソースを削除します。WebSphere Application Server フル・プロファイルでは、Application Center サービスの JDBC プロバイダーも削除します。
  • Application Center Services によって使用されたデータベース・ドライバーをアプリケーション・サーバーから削除します。
  • 関連する JNDI 環境項目が削除されます。
  • <installApplicationCenter> 呼び出しで構成されたユーザーを削除します。

属性およびエレメント

<installApplicationCenter><updateApplicationCenter>、および <uninstallApplicationCenter> の各タスクには、以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
id WebSphere Application Server フル・プロファイルの異なるデプロイメントを識別します。 いいえ
servicewar Application Center Services の WAR ファイル。 いいえ applicationcenter.war ファイルは、Application Center コンソールのディレクトリー (product_install_dir/ApplicationCenter/console) 内にあります。
shortcutsDir ショートカットを配置するディレクトリー。 いいえ なし
aaptDir Android SDK platform-tools パッケージの aapt プログラムが含まれているディレクトリー。 いいえ なし

id

WebSphere Application Server フル・プロファイル環境では、id 属性は、Application Center コンソールおよびサービスの異なるデプロイメントを識別するために使用されます。 この id 属性がないと、同じコンテキスト・ルートを持つ 2 つの WAR ファイルが競合し、これらのファイルがデプロイされない可能性があります。

servicewar

servicewar 属性を使用して、Application Center Services の WAR ファイル用に異なるディレクトリーを指定します。 この WAR ファイルの名前は、絶対パスまたは相対パスを使用して指定できます。

shortcutsDir

shortcutsDir 属性は、Application Center コンソールのショートカットを配置する場所を指定します。 この属性を設定した場合、以下のファイルがこのディレクトリーに追加されます。

  • appcenter-console.url: このファイルは、Windows のショートカットです。 これは、Application Center コンソールをブラウザーで開きます。
  • appcenter-console.sh: このファイルは UNIX シェル・スクリプトです。 これは、Application Center コンソールをブラウザーで開きます。

aaptDir

aapt プログラムは、Mobile Foundation ディストリビューション (product_install_dir/ApplicationCenter/tools/android-sdk) の一部です。
この属性が設定されていない場合、apk アプリケーションのアップロード時に、Application Center は独自のコードを使用してこれを解析しますが、限界がある場合があります。

<installApplicationCenter><updateApplicationCenter>、および <uninstallApplicationCenter> の各タスクは、以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
applicationserver アプリケーション・サーバー。 1
console Application Center コンソール。 1
database データベース。 1
user セキュリティー・ロールにマップされるユーザー。 0..∞

Application Center コンソールを指定するには

<console> エレメントは、Application Center コンソールのインストールをカスタマイズするための情報を収集します。 このエレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
warfile Application Center コンソールの WAR ファイル。 いいえ appcenterconsole.war ファイルは、Application Center コンソール・ディレクトリー (product_install_dir/ApplicationCenter/console) 内にあります。

アプリケーション・サーバーを指定するには

<applicationserver> エレメントを使用して、基礎となるアプリケーション・サーバーに依存するパラメーターを定義します。 <applicationserver> エレメントは以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
websphereapplicationserver または was WebSphere Application Server のパラメーター。 <websphereapplicationserver> エレメント (短縮形では <was> ) は、WebSphere Application Server インスタンスを示します。 WebSphere Application Server フル・プロファイル (Base、および Network Deployment) がサポートされ、WebSphere Application Server Liberty Core もサポートされます。 Application Center には Liberty 集合はサポートされません。 0..1
tomcat Apache Tomcat のパラメーター。 0..1

これらのエレメントの属性および内部エレメントについては、MobileFirst ランタイム環境のインストールに関する Ant タスク ページの表に説明があります。

サービス・データベースへの接続を指定するには

<database> エレメントは、サービス・データベースにアクセスするためのアプリケーション・サーバー内のデータ・ソース宣言を指定するパラメーターを収集します。

次のように単一のデータベースを宣言する必要があります。<database kind="ApplicationCenter"> <database> エレメントは、<configuredatabase> Ant タスクと同様に指定します。ただし、<database> エレメントには <dba> エレメントと <client> エレメントはありません。 <property> エレメントは含まれる場合があります。

<database> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
kind データベースの種類 (ApplicationCenter)。 はい なし
validate データベースがアクセス可能かどうかを検証します。 いいえ True

<database> エレメントは以下のエレメントをサポートします。 これらのデータベース・エレメントの構成について詳しくは、MobileFirst ランタイム環境のインストールに関する Ant タスクの表を参照してください。

エレメント 説明 カウント
db2 DB2 データベースのパラメーター。 0..1
derby Apache Derby データベースのパラメーター。 0..1
mysql MySQL データベースのパラメーター。 0..1
oracle Oracle データベースのパラメーター。 0..1
driverclasspath JDBC ドライバー・クラスパスのパラメーター。 0..1

ユーザーおよびセキュリティー・ロールを指定するには

<user> エレメントは、アプリケーションの特定のセキュリティー・ロールに含める、ユーザーに関するパラメーターを収集します。

属性 説明 必須 デフォルト
role ユーザー・ロール appcenteradmin。 はい なし
name ユーザー名。 はい なし
password パスワード (ユーザーを作成する必要がある場合)。 いいえ なし

MobileFirst Analytics のインストール用の Ant タスク

installanalyticsupdateanalytics、および uninstallanalytics の各 Ant タスクが、MobileFirst Analytics のインストール用に用意されています。

これらの Ant タスクの目的は、アプリケーション・サーバーでのデータの適切なストレージを使用して、MobileFirst Analytics Consoleおよび MobileFirst Analytics サービスを構成することです。 タスクは、マスターおよびデータとして機能する MobileFirst Analytics ノードをインストールします。 詳しくは、クラスター管理および Elasticsearch を参照してください。

タスクの結果

installanalytics

installanalytics Ant タスクは、IBM MobileFirst Analytics を実行するようアプリケーション・サーバーを構成します。 このタスクは以下のような結果をもたらします。

  • アプリケーション・サーバーで MobileFirst Analytics サービスおよび MobileFirst Analytics Consoleの WAR ファイルをデプロイします。
  • 指定コンテキスト・ルート /analytics-service で MobileFirst Analytics サービスの Web アプリケーションを宣言します。
  • 指定コンテキスト・ルート /analytics で MobileFirst Analytics Consoleの Web アプリケーションを宣言します。
  • JNDI 環境項目を使用して MobileFirst Analytics Consoleおよび MobileFirst Analytics サービスの構成プロパティーを設定します。
  • WebSphere Application Server Liberty プロファイルでは、Web コンテナーを構成します。
  • オプションとして、MobileFirst Analytics Consoleを使用するユーザーを作成します。

updateanalytics

updateanalytics Ant タスクは、アプリケーション・サーバーで既に構成されている MobileFirst Analytics サービスおよび MobileFirst Analytics Consoleの Web アプリケーションの WAR ファイルを更新します。 これらのファイルのベース名は、以前にデプロイされたプロジェクト WAR ファイルと同じでなければなりません。

このタスクは、アプリケーション・サーバー構成、すなわち Web アプリケーション構成および JNDI 環境項目を変更しません。

uninstallanalytics

uninstallanalytics Ant タスクは、以前の installanalytics 実行の結果を元に戻します。 このタスクは以下のような結果をもたらします。

  • MobileFirst Analytics サービスと MobileFirst Analytics Consoleの両 Web アプリケーションを、それぞれのコンテキスト・ルートと共に削除します。
  • アプリケーション・サーバーから MobileFirst Analytics サービスおよび MobileFirst Analytics Consoleの WAR ファイルを削除します。
  • 関連する JNDI 環境項目が削除されます。

属性およびエレメント

installanalyticsupdateanalytics、および uninstallanalytics の各タスクには、以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
serviceWar MobileFirst Analytics サービスの WAR ファイル いいえ analytics-service.war ファイルはディレクトリー Analytics 内にあります。

serviceWar

serviceWar 属性を使用して、MobileFirst Analytics サービスの WAR ファイル用に異なるディレクトリーを指定します。 この WAR ファイルの名前は、絶対パスまたは相対パスを使用して指定できます。

<installanalytics><updateanalytics>、および <uninstallanalytics> の各タスクは、以下のエレメントをサポートします。

属性 説明 必須 デフォルト
console MobileFirst Analytics はい 1
user セキュリティー・ロールにマップされるユーザー。 いいえ 0..
storage ストレージのタイプ。 はい 1
applicationserver アプリケーション・サーバー。 はい 1
property プロパティー。 いいえ 0..

MobileFirst Analytics Console を指定するには

<console> エレメントは、MobileFirst Analytics Console のインストールをカスタマイズするための情報を収集します。 このエレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
warfile コンソール WAR ファイル いいえ analytics-ui.war ファイルは、Analytics ディレクトリー内にあります。
shortcutsdir ショートカットを配置するディレクトリー。 いいえ なし

warFile

warFile 属性を使用して、MobileFirst Analytics Consoleの WAR ファイル用に異なるディレクトリーを指定します。 この WAR ファイルの名前は、絶対パスまたは相対パスを使用して指定できます。

shortcutsDir

shortcutsDir 属性は、MobileFirst Analytics Console のショートカットを配置する場所を指定します。 この属性を設定した場合、そのディレクトリーに以下のファイルを追加できます。

  • analytics-console.url: このファイルは、Windows のショートカットです。 これは、MobileFirst Analytics Console をブラウザーで開きます。
  • analytics-console.sh: このファイルは UNIX シェル・スクリプトです。 これは、MobileFirst Analytics Console をブラウザーで開きます。

注: これらのショートカットには、ElasticSearch テナント・パラメーターは含まれません。

<console> エレメントは以下のネスト・エレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
property プロパティー 0..

このエレメントでは、独自の JNDI プロパティーを定義できます。

<property> エレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
name プロパティーの名前。 はい なし
value プロパティーの値。 はい なし

ユーザーおよびセキュリティー・ロールを指定するには

<user> エレメントは、アプリケーションの特定のセキュリティー・ロールに含める、ユーザーに関するパラメーターを収集します。

属性 説明 必須 デフォルト
role アプリケーションの有効なセキュリティー・ロール。 はい なし
name ユーザー名。 はい なし
password ユーザーを作成する必要がある場合のパスワード。 いいえ なし

<user> エレメントを使用してユーザーを定義した後、それらのユーザーを、MobileFirst Operations Console 内の以下の認証用のロールにマップすることができます。

  • mfpmonitor
  • mfpoperator
  • mfpdeployer
  • mfpadmin

MobileFirst Analytics のストレージのタイプを指定するには

<storage> エレメントは、MobileFirst Analytics が収集した情報およびデータを保管するために使用する基盤ストレージ・タイプを指定します。

以下のエレメントがサポートされます。

エレメント 説明 カウント
elasticsearch ElasticSearch クラスター (cluster)

<elasticsearch> エレメントは、ElasticSearch クラスターに関するパラメーターを収集します。

属性 説明 必須 デフォルト
clusterName ElasticSearch クラスター名。 いいえ worklight
nodeName ElasticSearch ノード名。 この名前は、ElasticSearch クラスター内で固有でなければなりません。 いいえ worklightNode_<random number>
mastersList ElasticSearch クラスター内の ElasticSearch マスター・ノードのホスト名とポートが含まれたコンマ区切りのストリング (例: hostname1:transport-port1,hostname2:transport-port2) いいえ トポロジーに応じて異なる
dataPath ElasticSearch クラスターの場所。 いいえ アプリケーション・サーバーに応じて異なる
shards ElasticSearch クラスターで作成されるシャードの数。 この値は、ElasticSearch クラスターで作成されたマスター・ノードによってのみ設定できます。 いいえ 5
replicasPerShard ElasticSearch クラスターのシャードごとのレプリカの数。 この値は、ElasticSearch クラスターで作成されたマスター・ノードによってのみ設定できます。 いいえ 1
transportPort ElasticSearch クラスターでのノード間通信に使用するポート。 いいえ 9600

clusterName

clusterName 属性は、ElasticSearch クラスターの任意の名前を指定するために使用します。

ElasticSearch クラスターは、同じクラスター名を共有する 1 つ以上のノードで構成されるため、複数のノードを構成する場合は clusterName 属性に同じ値を指定することができます。

nodeName

nodeName 属性は、ElasticSearch クラスターで構成するノードの任意の名前を指定するために使用します。 各ノード名は、ノードが複数のマシンにまたがっている場合でも、ElasticSearch クラスター内で固有でなければなりません。

mastersList

mastersList 属性は、ElasticSearch クラスター内のマスター・ノードのコンマ区切りリストを指定するために使用します。 このリスト内の各マスター・ノードは、そのホスト名と ElasticSearch ノード間通信ポートで識別する必要があります。 このポートは、9600 (デフォルト)、または当該マスター・ノードの構成時に属性 transportPort で指定したポート番号です。

例: hostname1:transport-port1、hostname2:transport-port2

注:

  • デフォルト値の 9600 以外の transportPort を指定した場合、属性 transportPort にもその値を設定する必要があります。 デフォルトでは、属性 mastersList を省略した場合、サポートされるすべてのアプリケーション・サーバーでホスト名と ElasticSearch トランスポート・ポートを検出する試行が行われます。
  • ターゲット・アプリケーション・サーバーが WebSphere Application Server Network Deployment クラスターであり、かつ後からそのクラスターでサーバーを追加または削除した場合、このリストを手動で編集して ElasticSearch クラスターと同期された状態にする必要があります。

dataPath

dataPath 属性は、ElasticsSearch データを保管するために異なるディレクトリーを指定する場合に使用します。 絶対パスまたは相対パスを指定できます。

属性 dataPath を指定しなかった場合、ElasticSearch クラスター・データは、analyticsData というデフォルト・ディレクトリーに保管されます。この場所は、以下のように、アプリケーション・サーバーによって異なります。

  • WebSphere Application Server Liberty プロファイルの場合、この場所は ${wlp.user.dir}/servers/serverName/analyticsData です。
  • Apache Tomcat の場合、この場所は ${CATALINA_HOME}/bin/analyticsData です。
  • WebSphere Application Server および WebSphere Application Server Network Deployment の場合、この場所は ${was.install.root}/profiles/<profileName>/analyticsData です。

ディレクトリー analyticsData およびそれに含まれるサブディレクトリーとファイルの階層は、MobileFirst Analytics サービス・コンポーネントがイベントを受信したときにまだ存在しない場合、実行時に自動的に作成されます。

shards

shards 属性は、ElasticSearch クラスターで作成するシャードの数を指定するために使用します。

replicasPerShard

replicasPerShard 属性は、ElasticSearch クラスターでシャードごとに作成するレプリカの数を指定するために使用します。

各シャードには、ゼロ個以上のレプリカを含めることができます。 デフォルトでは、各シャードに 1 つのレプリカが含まれますが、レプリカの数は、MobileFirst Analytics の既存の索引で動的に変更されることがあります。 レプリカ・シャードは、当該シャードと同じノードで開始できません。

transportPort

transportPort 属性は、ElasticSearch クラスター内の他のノードがこのノードとの通信時に使用する必要があるポートを指定するために使用します。 このノードがプロキシーまたはファイアウォールの背後にある場合、このポートが使用可能でアクセス可能であることを確認する必要があります。

アプリケーション・サーバーを指定するには

<applicationserver> エレメントを使用して、基礎となるアプリケーション・サーバーに依存するパラメーターを定義します。 <applicationserver> エレメントは以下のエレメントをサポートします。

注: このエレメントの属性および内部エレメントについては、MobileFirst ランタイム環境のインストールに関する Ant タスク の表に説明があります。

エレメント 説明 カウント
websphereapplicationserver または was WebSphere Application Server のパラメーター。 0..1
tomcat Apache Tomcat のパラメーター。 0..1

カスタム JNDI プロパティーを指定するには

<installanalytics> エレメント、<updateanalytics> エレメント、および <uninstallanalytics> エレメントは、以下のエレメントをサポートします。

エレメント 説明 カウント
property プロパティー 0..

このエレメントを使用して、独自の JNDI プロパティーを定義できます。

このエレメントには以下の属性があります。

属性 説明 必須 デフォルト
name プロパティーの名前。 はい なし
value プロパティーの値。 はい なし

内部ランタイム・データベース

ランタイム・データベース表、その目的、および各表に保管されるデータの概算規模について説明します。 リレーショナル・データベースでは、エンティティーはデータベース表で編成されます。

MobileFirst Server ランタイムによって使用されるデータベース

以下の表に、ランタイム・データベース表、その説明、およびリレーショナル・データベースでの使用方法のリストを示します。

リレーショナル・データベースの表名 説明 概算規模
LICENSE_TERMS デバイス廃棄タスクが実行されるごとにキャプチャーされる各種ライセンス・メトリックを保管します。 数十行。 この値は、JNDI プロパティー mfp.device.decommission.when で設定された値を超えることはありません。 JNDI プロパティーについて詳しくは、MobileFirst ランタイムの JNDI プロパティーのリストを参照してください。
ADDRESSABLE_DEVICE アドレス可能デバイス・メトリック (日次) を保管します。 また、クラスターが開始されるたびに、1 つの項目が追加されます。 約 400 行。 毎日、13 カ月より古い項目が削除されます。
MFP_PERSISTENT_DATA デバイスに関する情報、アプリケーション、クライアントに関連付けられたユーザー、およびデバイスの状況など、OAuth サーバーに登録したクライアント・アプリケーションのインスタンスを保管します。 デバイスおよびアプリケーションのペアごとに 1 行。
MFP_PERSISTENT_CUSTOM_ATTR クライアント・アプリケーションのインスタンスに関連付けられたカスタム属性。 カスタム属性は、クライアント・インスタンスごとにアプリケーションによって登録されたアプリケーション固有属性です。 デバイスまたはアプリケーションのペアごとにゼロ行以上。
MFP_TRANSIENT_DATA クライアントおよびデバイスの認証コンテキスト デバイスとアプリケーションのペアごとに 2 行。デバイス・シングル・サインオンを使用している場合はデバイスごとにさらに 2 行。 SSO について詳しくは、デバイス・シングル・サインオン (SSO) の構成を参照してください。
SERVER_VERSION 製品バージョン。 1 行

MobileFirst Server 管理サービスによって使用されるデータベース

以下の表に、管理データベース表、その説明、およびリレーショナル・データベースでの使用方法のリストを示します。

リレーショナル・データベースの表名 説明 概算規模
ADMIN_NODE 管理サービスを実行するサーバーに関する情報を保管します。 サーバーが 1 つのみのスタンドアロン・トポロジーでは、このエンティティーは使用されません。 サーバーごとに 1 行。スタンドアロン・サーバーが使用されている場合、空。
AUDIT_TRAIL 管理サービスで実行されたすべての管理アクションの監査証跡を保管します。 数千行。
CONFIG_LINKS ライブ更新サービスへのリンクを保管します。 アダプターやアプリケーションが使用する構成がライブ更新サービスに保管されている場合があり、リンクはそれらの構成を検出するために使用されます。 数百行。 アダプターごとに、2 から 3 行が使用されます。 アプリケーションごとに、4 から 6 行が使用されます。
FARM_CONFIG サーバー・ファームが使用されている場合のファーム・ノードの構成を保管します。 数十行。サーバー・ファームが使用されていない場合は空。
GLOBAL_CONFIG 一部のグローバル構成データを保管します。 1 行。
PROJECT デプロイされたプロジェクトの名前を保管します。 数十行。
PROJECT_LOCK 内部クラスター同期タスク。 数十行。
TRANSACTIONS 内部クラスター同期表。現行のすべての管理アクションの状態を保管します。 数十行。
MFPADMIN_VERSION 製品バージョン。 1 行。

MobileFirst Server ライブ更新サービスによって使用されるデータベース

以下の表に、ライブ更新サービス・データベース表、その説明、およびリレーショナル・データベースでの使用方法のリストを示します。

リレーショナル・データベースの表名 説明 概算規模
CS_SCHEMAS プラットフォームに存在する、バージョン管理されたスキーマを保管します。 スキーマごとに 1 行。
CS_CONFIGURATIONS バージョン管理された各スキーマの構成のインスタンスを保管します。 構成ごとに 1 行。
CS_TAGS 各構成インスタンスの検索可能なフィールドと値を保管します。 構成内の検索可能な各フィールドの、各フィールド名と値の行。
CS_ATTACHMENTS 各構成インスタンスの添付を保管します。 添付ごとに 1 行。
CS_VERSION 表またはインスタンスを作成した MFP のバージョンを保管します。 MFP のバージョンが含まれた表内の単一行。

MobileFirst Server プッシュ・サービスによって使用されるデータベース

以下の表に、プッシュ・サービス・データベース表、その説明、およびリレーショナル・データベースでの使用方法のリストを示します。

リレーショナル・データベースの表名 説明 概算規模
PUSH_APPS プッシュ通知表。プッシュ・アプリケーションの詳細を保管します。 アプリケーションごとに 1 行。
PUSH_ENV プッシュ通知表。プッシュ環境の詳細を保管します。 数十行。
PUSH_TAGS プッシュ通知表。定義されているタグの詳細を保管します。 数十行。
PUSH_DEVICES プッシュ通知表。 デバイスごとに 1 つのレコードを保管します。 デバイスごとに 1 行。
PUSH_SUBSCRIPTIONS プッシュ通知表。 タグ・サブスクリプションごとに 1 つのレコードを保管します。 デバイス・サブスクリプションごとに 1 行。
PUSH_MESSAGES プッシュ通知表。プッシュ・メッセージの詳細を保管します。 数十行。
PUSH_MESSAGE_SEQUENCE_TABLE プッシュ通知表。生成されたシーケンス ID を保管します。 1 行。
PUSH_VERSION 製品バージョン。 1 行。

データベースについて詳しくは、データベースのセットアップを参照してください。

サンプル構成ファイル

Mobile Foundation には、MobileFirst Server をインストールするための Ant タスクの使用を開始する上で役立つ、多数のサンプル構成ファイルが用意されています。

これらの Ant タスクの使用を開始するには、MobileFirst Server ディストリビューションの MobileFirstServer/configuration-samples/ ディレクトリー内に用意されているサンプル構成ファイルを使用して作業を行うのが最も簡単な方法です。 Ant タスクを使用した MobileFirst Server のインストールについて詳しくは、Ant タスクを使用したインストールを参照してください。

サンプル構成ファイルのリスト

適切なサンプル構成ファイルを選択します。 以下のファイルが用意されています。

タスク Derby DB2 MySQL Oracle  
データベース管理者資格情報を指定したデータベースの作成 create-database-derby.xml create-database-db2.xml create-database-mysql.xml create-database-oracle.xml  
MobileFirst Server を Liberty にインストールします。 configure-liberty-derby.xml configure-liberty-db2.xml configure-liberty-mysql.xml (MySQL に関する注を参照) configure-liberty-oracle.xml
シングル・サーバーの WebSphere Application Server フル・プロファイル上への MobileFirst Server のインストール configure-was-derby.xml configure-was-db2.xml configure-was-mysql.xml (MySQL に関する注を参照) configure-was-oracle.xml  
MobileFirst Server を WebSphere Application Server Network Deployment にインストールします。(構成ファイルに関する注を参照) configure-wasnd-cluster-derby.xml、configure-wasnd-server-derby.xml、configure-wasnd-node-derby.xml、configure-wasnd-cell-derby.xml configure-wasnd-cluster-db2.xml、configure-wasnd-server-db2.xml、configure-wasnd-node-db2.xml、configure-wasnd-cell-db2.xml configure-wasnd-cluster-mysql.xml (MySQL に関する注を参照)、configure-wasnd-server-mysql.xml (MySQL に関する注を参照)、configure-wasnd-node-mysql.xml (MySQL に関する注を参照)、configure-wasnd-cell-mysql.xml configure-wasnd-cluster-oracle.xml、configure-wasnd-server-oracle.xml、configure-wasnd-node-oracle.xml、configure-wasnd-cell-oracle.xml  
MobileFirst Server を Apache Tomcat にインストールします。 configure-tomcat-derby.xml configure-tomcat-db2.xml configure-tomcat-mysql.xml configure-tomcat-oracle.xml  
MobileFirst Server を Liberty 集合にインストールします。 関連なし configure-libertycollective-db2.xml configure-libertycollective-mysql.xml configure-libertycollective-oracle.xml  

MySQL に関する注: WebSphere Application Server Liberty プロファイルまたは WebSphere Application Server フル・プロファイルと組み合わせて使用される MySQL は、サポートされる構成には分類されません。 詳しくは、WebSphere Application Server Support Statement を参照してください。 IBM サポートによるフルサポートの対象となる構成の利点を活用するために、WebSphere Application Server でサポートされる IBM DB2 などのデータベースの使用を検討してください。

WebSphere Application Server Network Deployment の構成ファイルに関する注: wasnd の構成ファイルには、clusternodeserver、または cell に設定できる有効範囲が含まれます。 例えば、configure-wasnd-cluster-derby.xml の場合、有効範囲は cluster です。 これらの有効範囲タイプは、以下のようにデプロイメント・ターゲットを定義します。

  • cluster: クラスターにデプロイします。
  • server: デプロイメント・ マネージャーに管理されるシングル・サーバーにデプロイします。
  • node: ノード上で稼動していてもクラスターに属していないすべてのサーバーにデプロイします。
  • cell: セル上のすべてのサーバーにデプロイします。

MobileFirst Analytics のサンプル構成ファイル

Mobile Foundation には、MobileFirst Analytics サービスおよび MobileFirst Analytics Consoleをインストールするための Ant タスクの使用を開始する上で役立つ、多数のサンプル構成ファイルが用意されています。

<installanalytics><updateanalytics>、および <uninstallanalytics> の各 Ant タスクの使用を開始するには、MobileFirst Server ディストリビューションの Analytics/configuration-samples/ ディレクトリー内に用意されている、サンプル構成ファイルを使用して作業を行うのが最も簡単な方法です。

ステップ 1

適切なサンプル構成ファイルを選択します。 以下の XML ファイルが用意されています。 後続のステップでは、configure-file.xml と記載しています。

タスク アプリケーション・サーバー
WebSphere Application Server Liberty プロファイルで MobileFirst Analytics サービスおよびコンソールをインストールする configure-liberty-analytics.xml
Apache Tomcat で MobileFirst Analytics サービスおよびコンソールをインストールする configure-tomcat-analytics.xml
WebSphere Application Server フル・プロファイルで MobileFirst Analytics サービスおよびコンソールをインストールする configure-was-analytics.xml
WebSphere Application Server Network Deployment (シングル・サーバー) で MobileFirst Analytics サービスおよびコンソールをインストールする configure-wasnd-server-analytics.xml
WebSphere Application Server Network Deployment (セル) で MobileFirst Analytics サービスおよびコンソールをインストールする configure-wasnd-cell-analytics.xml
WebSphere Application Server Network Deployment (ノード) で MobileFirst Analytics サービスおよびコンソールをインストールする configure-wasnd-node.xml
WebSphere Application Server Network Deployment (クラスター) で MobileFirst Analytics サービスおよびコンソールをインストールする configure-wasnd-cluster-analytics.xml

WebSphere Application Server Network Deployment の構成ファイルに関する注:
wasnd の構成ファイルには、clusternodeserver、または cell に設定できる有効範囲が含まれます。 例えば、configure-wasnd-cluster-analytics.xml の場合、有効範囲は cluster です。 これらの有効範囲タイプは、以下のようにデプロイメント・ターゲットを定義します。

  • cluster: クラスターにデプロイします。
  • server: デプロイメント・ マネージャーに管理されるシングル・サーバーにデプロイします。
  • node: ノード上で稼動していてもクラスターに属していないすべてのサーバーにデプロイします。
  • cell: セル上のすべてのサーバーにデプロイします。

ステップ 2

サンプル・ファイルのファイル・アクセス権限を、できる限り制限されたものに変更します。 ステップ 3 では、いくつかのパスワードを指定する必要があります。 同じコンピューター上の他のユーザーがこれらのパスワードを知ることができないようにする必要がある場合は、自分以外のユーザーに対して、ファイルの read 権限を削除する必要があります。 以下の例のようなコマンドを使用できます。

UNIX の場合: chmod 600 configure-file.xml Windows の場合: cacls configure-file.xml /P Administrators:F %USERDOMAIN%\%USERNAME%:F

ステップ 3

同様に、アプリケーション・サーバーが WebSphere Application Server Liberty プロファイルまたは Apache Tomcat サーバーであり、そのサーバーが自分のアカウントからのみ始動するようにする場合は、次のファイルから自分以外のユーザーの read 権限を削除する必要もあります。

  • WebSphere Application Server Liberty プロファイルの場合: wlp/usr/servers/<server>/server.xml
  • Apache Tomcat の場合: conf/server.xml

ステップ 4

ファイルの先頭にあるプロパティーのプレースホルダー値を置き換えます。

注:
Ant XML スクリプトの値で以下の特殊文字が使用される場合は、エスケープする必要があります。

  • Apache Ant Manual の『Properties』セクションに説明されているように、ドル記号 ($) は、構文 ${variable} によって Ant 変数を明示的に参照する場合を除き、$$ と記述してください。
  • アンパーサンド文字 (&) は、XML エンティティーを明示的に参照する場合を除き、&amp; と記述してください。
  • 二重引用符 (") は、単一引用符で囲まれたストリング内にある場合を除き、&quot; と記述してください。

ステップ 5

次のコマンドを実行します。ant -f configure-file.xml install

このコマンドは、アプリケーション・サーバーで MobileFirst Analytics サービス・コンポーネントおよび MobileFirst Analytics Console・コンポーネントをインストールします。 MobileFirst Analytics サービス・コンポーネントおよび MobileFirst Analytics Console・コンポーネントをインストールするには (例えば、MobileFirst Server フィックスパックを適用する場合は)、以下のコマンドを実行します。ant -f configure-file.xml minimal-update

インストール手順をリバースするには、次のコマンドを実行します。ant -f configure-file.xml uninstall

このコマンドは、MobileFirst Analytics サービス・コンポーネントおよび MobileFirst Analytics Console・コンポーネントをアンインストールします。

Inclusive terminology note: The Mobile First Platform team is making changes to support the IBM® initiative to replace racially biased and other discriminatory language in our code and content with more inclusive language. While IBM values the use of inclusive language, terms that are outside of IBM's direct influence are sometimes required for the sake of maintaining user understanding. As other industry leaders join IBM in embracing the use of inclusive language, IBM will continue to update the documentation to reflect those changes.
Last modified on May 13, 2020