製品の主な機能

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概説

IBM Mobile Foundation では、開発、テスト、バックエンド接続、プッシュ通知、オフライン・モード、更新、セキュリティー、分析、モニター、およびアプリケーション公開などの機能を使用できます。

開発

Mobile Foundation は、セキュア・モバイル・アプリケーションの開発、最適化、統合、および管理を可能にするフレームワークを提供します。Mobile Foundation には、ユーザーが習得しなければならない専用のプログラミング言語もプログラミング・モデルも導入されていません。

HTML5、CSS3、および JavaScript を使用して、アプリケーションを開発できます。オプションで、ネイティブ・コード (Java または Objective-C) を作成できます。Mobile Foundation には、ネイティブ・コードからアクセスできるライブラリーを含む SDK が用意されています。

サポートされているプラットフォーム

Mobile Foundation の SDK は、次のプラットフォームをサポートしています。

  • iOS
  • Android
  • Windows Universal 8.1 および Windows 10 UWP
  • Web アプリケーション

バックエンド接続

一部のモバイル・アプリケーションは、バックエンド・システムへ接続することなく厳密にオフラインで実行されますが、ほとんどのモバイル・アプリケーションは、既存のエンタープライズ・サービスに接続して、重要なユーザー関連機能を提供します。例えば、顧客は、モバイル・アプリケーションを使用して、店舗の営業時間にかかわらずいつでもどこでも買い物をすることができます。顧客の注文は、やはり店舗の既存の e-コマース・プラットフォームを使用して処理する必要があります。モバイル・アプリケーションをエンタープライズ・サービスと統合するには、モバイル・ゲートウェイなどのミドルウェアを使用する必要があります。Mobile Foundation は、このミドルウェア・ソリューションとして機能し、バックエンド・サービスとの通信を容易にすることができます。

プッシュ通知

プッシュ通知を使用すると、エンタープライズ・アプリケーションは、そのアプリケーションが使用されていないときでもモバイル・デバイスに情報を送信できます。Mobile Foundation には、このようなプッシュ通知用に一貫性のあるメカニズムを提供する、統一された通知フレームワークが組み込まれています。各モバイル・プラットフォームには、プッシュ通知用にそれぞれ異なるメカニズムがあります。そのため、この統一された通知フレームワークを使用することで、ターゲットとなる各デバイスまたはプラットフォームの詳細を知らなくてもプッシュ通知を送信できます。

オフライン・モード

接続の観点からは、モバイル・アプリケーションは、オフライン、オンライン、または混合モードで作動できます。Mobile Foundation は、デバイスがネットワークに接続しているかどうか、およびその接続の品質を検出できるクライアント/サーバー・アーキテクチャーを使用します。クライアントとして機能するモバイル・アプリケーションは、サーバーへの接続と、接続の強度の評価を定期的に試みます。モバイル・デバイスの接続は切れているが、一部の機能を制限できる場合、オフライン対応のモバイル・アプリケーションを使用できます。オフライン対応のモバイル・アプリケーションを作成する場合、オフライン・モードでモバイル・デバイスの機能性を維持するのに役立つ、モバイル・デバイスに関する情報を保管することが有用です。この情報は、通常、バックエンド・システムから得られるため、バックエンドとのデータの同期化を、アプリケーション・アーキテクチャーの一部と考える必要があります。Mobile Foundation には、データの交換と保管のための JSONStore というフィーチャーが組み込まれています。この機能を使用すると、データ・ソースを対象にデータ・レコードの作成、読み取り、更新、および削除を行うことができます。オフラインで作動している場合、各操作はキューに入れられます。接続が使用可能になると、操作はサーバーに転送され、各操作がソース・データに対して実行されます。

更新

Mobile Foundation は、バージョン管理と、モバイル・アプリケーションの互換性を単純化します。ユーザーがモバイル・アプリケーションを開始するたびに、アプリケーションはサーバーと通信します。このサーバーを使用することで、Mobile Foundation は、より新しいバージョンのアプリケーションが使用可能であるかどうかを判断し、使用可能な場合は、そのことについての情報をユーザーに提供したり、アプリケーション更新をデバイスにプッシュしたりすることができます。サーバーは、強制的にアプリケーションの最新バージョンへのアップグレードを行って、古いバージョンを使用し続けないようにすることもできます。

セキュリティー

機密情報およびプライベート情報の保護は、モバイル・アプリケーションを含め、企業内のすべてのアプリケーションにとって非常に重要です。モバイル・セキュリティーは、モバイル・アプリケーション、モバイル・アプリケーション・サービス、またはバックエンド・サービスなど、様々なレベルに適用されます。顧客のプライバシーを保証し、機密データが無許可ユーザーによってアクセスされないように保護する必要があります。個人所有のモバイル・デバイスを扱うことは、特定の下位レベルのセキュリティー (モバイル・オペレーティング・システムなど) に対する制御をあきらめることを意味します。

Mobile Foundation は、モバイル・アプリケーションとバックエンド・システムの間のデータ・フローを監視するサーバーを配置することによって、セキュアなエンドツーエンドの通信を提供します。Mobile Foundation を使用すると、このデータ・フローへのいかなるアクセスに対しても、カスタム・セキュリティー・ハンドラーを定義できます。モバイル・アプリケーションのデータへのアクセスはすべて、このサーバー・インスタンスを通過する必要があるため、モバイル・アプリケーション、Web アプリケーション、およびバックエンド・アクセス用に異なるセキュリティー・ハンドラーを定義できます。このようなきめ細かいセキュリティーにより、モバイル・アプリケーションの各種機能に対して別々のレベルの認証を定義することができます。また、モバイル・アプリケーションが機密情報にアクセスしないようにすることもできます。

分析

MobileFirst Analyticsフィーチャーにより、アプリケーション、サービス、デバイス、およびその他のソースにまたがる検索を行って、使用量に関するデータの収集や、問題の検出を行うことができます。

アプリケーション・アクティビティーの要約を示すレポートに加えて、Mobile Foundation には、MobileFirst Operations Console 内でアクセスできるスケーラブルな運用分析プラットフォームが組み込まれています。企業はこのAnalyticsフィーチャーを使用して、デバイス、アプリケーション、およびサーバーから収集された各種ログおよびイベント全体を検索することで、パターン、問題、およびプラットフォーム使用量統計を検討できます。必要に応じて、分析、レポート、またはその両方を使用可能にすることができます。

モニター

Mobile Foundation には、Mobile Foundation のアプリケーションおよびサーバーからのデータを収集、表示、分析し、サーバーの正常性をモニターする、幅広い運用分析メカニズムとレポート作成メカニズムが組み込まれています。

アプリケーション公開

Mobile Foundation Application Center は、エンタープライズ・アプリケーション・ストアです。Application Center を使用すると、全社にわたる個人およびグループが使用するモバイル・アプリケーション・リポジトリーをインストール、構成、および管理できます。組織内のどのユーザーが Application Center にアクセスして Application Center リポジトリーにアプリケーションをアップロードできるか、およびどのユーザーがこれらのアプリケーションをダウンロードしてモバイル・デバイスにインストールできるかを制御できます。また、Application Center を使用して、ユーザーからのフィードバックを収集したり、アプリケーションがインストールされているデバイスに関する情報にアクセスしたりすることもできます。

Application Center の概念は、開発プロセスをターゲットとしている点を除き、Apple の公式 App Store や Google Play ストアの概念と類似しています。

Application Center には、モバイル・アプリケーション・ファイルを保管するためのリポジトリーと、そのリポジトリーを管理するための Web ベースのコンソールが用意されています。また、Application Center には、ユーザーが Application Center に保管されているアプリケーションのカタログを参照したり、アプリケーションをインストールしたり、開発チームへのフィードバックを残したり、実動用アプリケーションを IBM Endpoint Manager に公開したりするためのモバイル・クライアント・アプリケーションも用意されています。Application Center からアプリケーションをダウンロードしてインストールするためのアクセス権限は、アクセス・コントロール・リスト (ACL) を使用して制御されます。

Last modified on March 10, 2017